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砂漠に立つインド15世紀の豪邸「ハベリー」 倒壊の危機に

インド・ビカネールの旧市街にあるハベリーを改装したホテル「バンワーニワス」(2018年12月5日撮影)。(c)CHANDAN KHANNA / AFP

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【AFP=時事】インド・ビカネール(Bikaner)にある豪華な邸宅ではかつて、キャラバン(隊商)を引き連れて砂漠を旅する王族や裕福な商人たちをもてなしていた。だが数世紀がたち、こうした歴史的建築物が倒壊し始めている。

 独特の赤色砂岩で造られたかつての豪邸「ハベリー」は、複雑な模様が壁に彫り込まれた鮮やかなファサード(正面部分)が特徴的だ。

 ハベリーは15世紀、ビカネールの貴族によって初めて建設された。その多くは複数階で大きなバルコニーがあり、中庭を取り囲むように広い部屋が並び、夏の暑さをしのげる構造になっている。だが何十年も放置されていたせいで、多くのハベリーが廃虚と化してしまった。

 西部ラジャスタン(Rajasthan)州にあるビカネールの旧市街で遺産巡りツアーを主催しているゴパル・シン(Gopal Singh)さんは、「多くのハベリーが消えうせるのを目の当たりにしてきた」と話し、全盛期にはこの町に1000軒を超えるハベリーがあったと言い添えた。

 だがハベリーの保存に興味を持ったり寄付したりする人はほとんどいない。ニューデリーの南西約500キロに位置するこの街は今、観光客の誘致に頭を悩ませており、最近好調なインド経済の恩恵をほとんど受けていないようにも見える。「私たちは長年、人々や政府の関心がビカネールのハベリーに向くよう努力してきました」とシンさんは語った。

■生き残りを懸けて

 文化財の保護に関する関心の欠如は、人口密集やずさんな都市計画、排水設備やごみ処理施設の不備によってさらに輪をかけた。

 ハベリーを所有する家族の一部は、荒廃した建物を再建してホテルやゲストハウスに改装するなど自分たちの手で問題を解決してきた。

 数少ないが先祖代々のハベリーで今も暮らしている家族は、観光客に建物を開放し、建物や地域の歴史について学ぶ機会を提供している。

 だが広大で老朽化した邸宅の維持には、膨大な費用と労力が必要だ。多くの建物は、長年放置されていたせいで崩れていたり、倒壊の危機にさらされたりしている。

 ビカネール一帯で最大かつ最古のハベリーの一つで、現在ホテルとして利用されている「バンワーニワス(Bhanwar Niwas)」の所有者一家の一人、スニル・ランピュリア(Sunil Rampuria)氏は、「私たちは遺産を保護しつつ昔の暮らしを人々に体験してもらうより良い方法として、観光客にハベリーを開放することにしました」と語る。だが、「もし敏速な対応を取らなければ、20年後、ハベリーは一軒も残っていないかもしれません」と不安も口にした。

【翻訳編集】AFPBB News

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