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「人類の知能は上昇するどころか下がっている」という主張、その根拠とは?



by Reinhold Silbermann

最近の研究により、「人間のIQは年々上昇を続ける」という「フリン効果」は、実際には「人間の知能が上昇していることを意味しているのではない」と指摘されるようになりました。また、「IQは上昇するどころかむしろ低下している」との研究結果も報告されています。それでは、一体何が世界各国でIQの低下を招いているのか、ビジネスコンサルタントのエバン・ホロウィッツ氏が独自の見解を海外メディアTHINKに寄稿しています。

Evan Horowitz: IQ rates are dropping in many developed countries and that doesn't bode well for humanity

https://www.nbcnews.com/think/opinion/iq-rates-are-dropping-many-developed-countries-doesn-t-bode-ncna1008576

ノルウェーのラグナル・フリッシュ経済研究センターの研究員Bernt Bratsberg氏らは、30年間にわたり約73万人のIQを調査した結果から「過去30年の間に人々のIQは低下に転じた」と発表し、フリン効果は過去のものだということを明らかにしました。

その理由について、イギリスのアルスター社会研究所に務めるエドワード・ダットン氏は、低IQの家庭ほど子どもが多いため、「低IQ世帯出身の人々や移民たちによって先進国のIQスコアの平均値が押し下げられている」という(PDFファイル)説を唱えています。ただし、この説はやや優生学的であるとホロウィッツ氏は批判しています。



by mohamed Hassan

しかし、前述のBratsberg氏らの研究では、IQが高い家庭の子どもでさえIQが下がってきていることも判明しており、ダットン氏らの説は広く支持を集めているとはいえません。そこでホロウィッツ氏が見いだしたのが「人々のIQの低下には、いくつかの環境要因が複雑に影響し合っている」という考えです。

その要因のひとつが、「必要とされるスキルが低いサービス業の労働者が増加している」ことだとのこと。以下のグラフは、アメリカの非農業部門の労働者の割合を示すグラフで、青色は「官公庁職員」、赤色は「製造業」、緑色が「サービス業」を示しています。このグラフを見ると、1950年ごろから製造業に従事する労働者がほぼ一貫して減少している一方で、サービス業に従事する労働者は増加の一途をたどっていることが分かります。



もちろん、すべてのサービス業が知識や技能を要求されない仕事だというわけではありませんが、「マクドナルドでの仕事のように低地位・低賃金・単調・重労働な仕事」という意味の「マックジョブ」という言葉の出現が象徴するように、サービス業に就いている労働者の中には、スキル獲得や発揮の機会に恵まれない仕事を余儀なくされている人がいることは確かです。

ホロウィッツ氏はほかにも、地球温暖化により食べ物に含まれる栄養素が減少しており、このことが健康への悪影響を通じて人間の能力を奪っているのではないかとも指摘しています。



by Gabriel Jimenez

さらに、スマートフォンなどの普及により人々の集中力や生産性が削がれている可能性も大きいとのこと。

「スマホがそこにあるだけ」で無意識のうちに脳のパワーが消費され勉強や仕事のパフォーマンスが落ちてしまうことが判明



ホロウィッツ氏は「人類はAIの台頭や地球温暖化の激化など、人類かかつて経験したことがない危機に直面しています」と語り、世界的な知能の低下への危機感を改めて強調しています。

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