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ストレスがある時に高脂肪の食事をすると通常時よりも太りやすい



by Daniel Bachhuber

同じ分だけ高脂肪の食事をとっても、ストレスを感じている時は、ストレスを感じていない時に比べてより体重の増加が大きくなることがマウスを対象とした実験で示されました。研究者は、マウスと人間が同じシステムを持っていることから、人間でもこのような事態が起こりうるとみています。

Amygdala NPY Circuits Promote the Development of Accelerated Obesity under Chronic Stress Conditions - ScienceDirect

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1550413119301858

Eating While Stressed Could Mean Extra Weight Gain, Mouse Study Finds

https://www.livescience.com/65326-stress-eating-weight-gain.html

この研究では、マウスを「仲間から引き離し寝床に薄く水を入れることで慢性的にストレスを与えるグループ」と、「ストレスのない環境に置かれるグループ」にわけ、それぞれのグループに通常あるいは高脂肪の食事を与えてどのような反応を示すかを観察・分析しました。

2週間にわたる実験の結果、ストレスのある環境で通常の食事をとったマウスは、ストレスのない環境で通常の食事をとり暮らしたマウスとほぼ同じ体重だった一方で、ストレスのある環境で高脂肪の食事をとったマウスは、ストレスのない環境で高脂肪の食事をとったマウスよりも体重が増加していたことが示されました。

研究を行ったオーストラリアにあるガルバン研究所の摂食障害ラボ代表であるHerbert Herzog教授のチームは、その後、マウスの頭を切り開き脳で何が起こっていたのかの特定を試みました。

研究者によると、この現象にはストレスに反応して視床下部と扁桃体から産出される神経ペプチドY(NPY)が関係しているとみられるとのこと。視床下部はマウスや人間の脳の中央に位置し、食欲や空腹感をコントロールする部位であり、扁桃体は不安やストレスといった感情に反応する部位です。視床下部においてNPYは摂食を刺激するものとして知られています。



by Media News

体重増加とストレスの間にNPYが関係していると考えた研究者は、マウスのNPY生成をストップさせる処理を行いました。視床下部がNPYを生成しないようブロックすると、高脂肪の食事を取っても、ストレス下にあるマウスは、ストレス下にないマウスと同程度にしか体重が増加しなかったそうです。ストレス食いに関する体重増加には、NPYが関係していることがこの実験から示されました。

またこれまでの研究でNPYは、人やマウスの「食べる量」に関係するホルモン「インスリン」とも相互作用することが判明しています。人が食事をすると血液からグルコースを吸収し、視床下部に「食べるのをやめよ」というシグナルを送るためにインスリンレベルが上昇します。今回の実験で慢性的なストレスを与えられて通常の食事を食べさせられたマウスは、ストレスのないマウスと比べてわずかにインスリンレベルが高かったとのこと。一方で、高脂肪な食事を与えられたストレス環境にあるマウスは、ストレスのない環境で通常の食事を与えられたマウスに比べて10倍もインスリンレベルが高かったそうです。

扁桃体の周辺におけるインスリンレベルが高まると、脳細胞はホルモンに対する感度を低下させます。すると、NPYがより多く生成されるようになり、体がエネルギーを燃やす能力は落ちていくにも関わらず、食欲が増進されることになります。なぜ脳がこのようなメカニズムを持っているのかは不明ですが、研究を行ったHerzog氏は、「食料がない状態は大きなストレスとなり、このようなストレスに対したくさん食べることが生き残る術になるから」だと考えているとのこと。



by rawpixel.com

この研究はマウスに対して行われたものですが、マウスと人間は同じNPYシステムを持っているため、上記と同じことが「人間においても起こる可能性が高い」とされています。なお、この研究は肥満対策に役立つとみられており、研究者はさらなる研究を行っていきたいとしています。

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