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駅弁マニアが厳選! “お花見駅弁”総選挙〈中国・四国編〉

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続々と桜の開花宣言がされている日本列島。少し遠くに足を伸ばしたスペシャルなお花見の友に最適な駅弁を、その道のプロ3人が教えてくれます。中国・四国編の今回は、まさにスペシャルな駅弁が3人中2人の支持を集めました。

駅弁のプロが太鼓判! お花見エリアの必食駅弁リスト〈中国・四国編〉

お花見シーズンに突入した日本列島。今年のお花見は列車の旅で堪能するのはいかがでしょう? この季節におすすめの春の駅弁はお花見弁当にも最適。駅弁のプロのお三方が、お花見とベストマッチの駅弁を紹介する短期集中連載。3回目となる今回は中国・四国地方の春駅弁をお届けします。(九州編、関東編もチェック!)

駅弁ライター望月崇史さん推薦!:岡山〜尾道 山陽本線ほか 岡山駅「桃太郎の祭ずしプレミアム」

岡山駅を起点に、週末を中心に走る観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」は、2両編成、全車グリーン車指定席の快速列車です。土曜日は「ラ・マルせとうち」として宇野線へ、日曜日には「ラ・マルしまなみ」として山陽本線を尾道まで走り、祝日を中心に瀬戸大橋を渡って、四国・琴平まで足を伸ばします。車内にはリクライニングシートと窓側を向いたカウンタータイプの座席が並んでいますが、じつは、足元のフローリングの床が「桜の木」で作られています。

始発・岡山の駅弁といえば、「桃太郎の祭ずし」! 去年、発売55周年記念として高級版の「桃太郎の祭ずしプレミアム」が登場しました。黄金の桃形容器の中には海老、穴子、鰆、ままかり、たこ……と瀬戸内らしさを感じさせる海の幸、春の花畑のように色とりどりの食材がいっぱい。酢飯には岡山県産「朝日米」を使っています。

この春、「ラ・マル・ド・ボァ」に乗るなら、尾道行の「ラ・マルしまなみ」がおすすめ。終着の尾道駅は、3月に新駅舎がオープンしたばかりです。桜の名所・千光寺公園からは、尾道水道に沿って弧を描きながら走る山陽本線の列車も見えて、花見と鉄分補給を一緒に楽しむことができるでしょう。

ウェブサイト「駅弁資料館」館長 福岡健一さん推薦!:岡山〜尾道 山陽本線ほか 岡山駅「桃太郎の祭ずしプレミアム」

中国・四国地方で最大の鉄道ターミナルは岡山駅。JRの駅構内図によると、山陽新幹線に山陽線、伯備線、赤穂線、瀬戸大橋線、宇野みなと線、津山線、桃太郎線(吉備線)の各線が接続し、駅前に出れば変わった姿の路面電車が現れたり。時速300kmの「のぞみ」から、全国で唯一の寝台特急「サンライズ」まで、いろいろな姿の列車が出入りします。岡山駅から高松駅まで走行する快速列車「マリンライナー」は先頭車2階のグリーン席、先頭車1階の指定席、2両目以降の自由席と、3種類もの座席と眺めを備えています。児島湾の干拓地を回り込み、トンネルを3本抜けて児島駅で海に出会い、高速道路と鷲羽山をくぐり、全国の鉄道で瀬戸大橋にのみ備わる緩衝桁軌道伸縮装置を車輪が踏む独特な音と揺れを感じるとすぐ、列車は海へ。温暖少雨の気候により、一年中春景色で、一年中晴れている気がする瀬戸内海の、海も陸も空もどこまでも青い車窓の小山や小島を見ると、やはりここにも春が来るのだなと感じるところです。

「桃太郎の祭ずし」は、岡山駅で新幹線がない時代からの名物駅弁です。江戸時代初期の岡山城主の倹約令から生まれたとされる備前の郷土料理「ばらずし」のように、一汁一菜の「一菜」をエビやアナゴやママカリやサワラやタコやアサリなどで豪華に盛り付けた具材を、柔らかな酢飯や錦糸卵とともにいだだきます。発売55周年記念商品「桃太郎の祭ずしプレミアム」は、普段は桃色の桃形容器が黄金色になり、エビが尾頭付きで2本も入るなど、華やかさを増した特別版です。

旅行ジャーナリスト 小林しのぶさん推薦!:広島・広島電鉄「かきの土手わっぱ」

広島市内を縦横に走る通称ひろでんこと広島電鉄。オフィス街を抜け歓楽街を抜け、住宅地や公園を縫って走っています。いろんな路線があるので乗っているだけで十分に広島観光ができます。そんな広島で食べたい駅弁は「かきの土手わっぱ」。手前味噌で申し訳ありませんが、私が開発に協力した駅弁です。

モチーフにしたのは「カキの土手焼き」。鍋の周りに味噌を塗り、カキや豆腐、野菜などを煮込みながら食べる広島の郷土料理を再現した日本初の駅弁です。容器はわっぱ形。箸でカキをつまむ画像などを掲載した帯を巻きました。中身は、白飯の上に広島県産の大粒カキ4個、焼き豆腐、ささがきごぼう、白滝、山くらげ甘酢和え、ニンジン、シイタケ、インゲン豆などをのせ、味噌で全体の味を整えています。まさに土手焼き風の弁当です。カキは、江戸時代に創業した老舗「石野味噌」の白味噌と老舗店の赤味噌を使って煮込んでおり、豊かな風味の中にカキならではの濃厚な旨みを感じとることができます。2種類の味噌ダレが染み込んだご飯も抜群のおいしさで、食べ始めると箸が止まらなくなりますよ! カキのシーズンもそろそろ終わりです。名残のカキを楽しんでください。

教えてくれたのは

駅弁ライター 望月崇史さん

1975年静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、ニッポン放送で放送作家に。番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年、およそ4,500個! 放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。「1日1駅弁」を基本に、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の執筆を行う。

ウェブサイト「駅弁資料館」館長 福岡健一さん

1973年長崎県生まれ。日本全国と海外の駅弁を紹介するウェブサイト「駅弁資料館」の館長。年間約400個のペースで全国各地の駅弁を食べ集め、今まで食べた駅弁は6,600個以上。日本国内の全線と海外25か国の鉄道に乗った「乗り鉄」でもある。

旅行ジャーナリスト 小林しのぶさん

千葉県出身。新聞・出版・編集制作会社を経て独立。年間150日近くを旅するという旅行ジャーナリスト。駅弁はこれまで30年以上、5,000個以上を食べ歩く。雑誌やウェブだけでなくテレビ番組でも活躍中。

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