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兵役がイヤで性転換するものも…タイの若者の「苛酷な現実」 くじ引きで決まる明暗

韓国ボーイズグループ「GOT7」のタイ人メンバーBamBamの入隊は免除された。(Photo by gettyimages)

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「赤色」が出たら徴兵決定

「微笑みの国」タイ王国。その異名とは裏腹に、この国の歴史は強大な軍事力によって支えられてきた。現在も軍政下にあるタイでは、総勢およそ36万人にも及ぶ王国軍に入隊することは、男子の名誉とされている。

この強大な軍事力は、実は「運任せ」で作り上げられるという不思議な伝統がある。

タイの若者は、18歳になると、地元の役所で「予備兵」としての登録を行う。そして3年後、満21歳になる年の4月に、各自治体の指定した寺院や集会所に若者たちが集められる。

そこで、兵役をかけたくじ引きが行われるのだ。

くじは「海軍」「陸軍」「空軍」と書かれた赤色のくじ、そして「兵役免除」と書かれた黒色のくじの計4種類。黒の確率は3分の1程度だ。21歳の男子全員を徴兵すると人数が多すぎるという理由から、この制度は始まったようだ。

なかには黒色のくじを引いた瞬間、自分の幸運に狂喜乱舞する者までいるという。名誉ある兵役といっても、徴兵期間は2年間。「21歳からの2年間という貴重な時間を、熾烈な訓練に費やすのはイヤだ」というのが、若者の本音なのだろう。逆に言えば、赤色のくじ、つまり徴兵は不運だとされているわけだ。

韓国ボーイズグループ「GOT7」のタイ人メンバーBamBamの入隊は免除された。(Photo by gettyimages)

一方で、「幸運」を自らの手で掴み取ろうとする者もいる。

タイと言えば性転換手術が有名だ。世界トップクラスとも言われるその技術力が、兵役免除を勝ち取るために利用されているのである。

王国軍は「強く勇敢な兵士」を募っているため、女性的な容姿では不適格とされ、くじ引きに参加させてもらえないことが多い。これを利用して、ニューハーフになって会場に現れ、徴兵を逃れようとする猛者がいるのだ。

とはいえ実際には、王国軍にはニューハーフの姿がちらほら見られる。彼らは、体を変えてもなお「強く勇敢」であると認められ、さらに赤色のくじを引いてしまった悲運の兵士たちだ。

悲喜こもごものくじ引き。運命の4月は、もうじきやってくる。(森)

【微笑ましい? タイの不思議な習慣】
●公立学校の生徒は同じ髪型
 小学校では、少年は角刈り、少女はおかっぱで統一する規則がある
●免許試験は自家用車で受験
 教習所では貸し出しを行っていない。車を持ってこないと怒られる
●僧侶は女性に触れない
 女性と接触してしまった僧侶は、修行がすべてパーになってしまう
●街中で突然、人々が静止する
 一日2回街中に国歌が流れ、その場にいる人は立ち止まる必要がある
●ボクシングでキックが有効?
 タイでは「ボクシング=ムエタイ」。「国際式ボクシング」と言えば通じる

『週刊現代』2019年3月30日号より

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