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小林綾子 『おしん』で泉ピン子を傷つけたことを反省

辛抱強さの重要性を体現

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 4月から始まる『なつぞら』で100作目となるNHK連続テレビ小説。その長い歴史の中でも多くに視聴者の心に残っている作品といえば、1983年放送の第31作『おしん』ではないだろうか。本誌・女性セブンが実施した読者とテレビウォッチャー計1200人への「最も好きな朝ドラヒロイン」アンケートでは、小林綾子(46才)が演じた『おしん』のヒロイン・しんは、第3位となった。

『おしん』は、第14作『鳩子の海』(1974年)以来の、年間を通しての放送だ。朝ドラ史上最高傑作との呼び声が高いこのドラマは、戦中から戦後の混乱期を生き抜いた女性の一代記。最高62.9%、平均52.6%の驚異的な視聴率は、もはや伝説。これは現在でもテレビドラマ最高視聴率である。

 主人公・しんの幼年時代を小林が、青年期は田中裕子(63才)が、中年以降は乙羽信子さん(享年70)が演じ、大きな支持を得た。あまりの貧しさによる窮乏生活、悲惨な日々。そんなおしんの姿に多くの人が涙した。

「ちょうど親元を離れて仕事を始めた頃で、周囲から虐められても叩かれても前に向かって進むおしんに、自分を投影して毎回号泣していました」(神奈川県・59才・主婦)

 このドラマは、辛抱する生き様に多くの人がハッとさせられた作品であった。『なつぞら』のノベライズ本を手がけ、『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者でもある木俣冬さんはこう話す。

「当時はカフェバーやDCブランド、テクノカットなどが流行し『軽薄短小』という言葉が流行った時代。視聴者は『おしん』を通して、徐々に薄らいでいく戦争の記憶を呼び覚ましました」

 この不朽の名作は、今年4月からBS放送で再放送される予定だ。

 そして、しんを演じ、『なつぞら』にも出演する小林綾子に、当時を振り返ってもらった。番組開始時は10歳だった。 * * *
『おしん』はもう36年前の作品。皆さんが覚えていてくださり、とてもうれしいです。大人の役者さんの中で子供は私ひとりでしたが、皆さんがサポートしてくださって楽しく撮影ができました。

 大変だったのはせりふの暗記。約1か月で6週間分を覚えるのは大変で、学校に行く前と帰ってきた後、食事後に母と練習し、気がつけば自分以外のせりふもすべて覚えていました。

 ある日、撮影中に泉ピン子さん(71才)がせりふに詰まってしまった時があったので「母ちゃん、次はこういうせりふだよ」と教えてあげました。よかれと思ってふと出た言葉でしたが、後になってスタッフから、「あの時はピン子さんを傷つけてしまったようだ」と教えられ、失礼なことをしてしまったと、反省しています。

 おしんはがまん強くて一生懸命で家族思い。心が折れそうなこともやり通す。私にはなかなか真似できません。当時、印象に残っているのは、「これからいろいろな人と出会い、大変なことがあるだろう。意地悪や理不尽なことを訴えても変わらず、それでも横車を押してくるような人はかわいそうな人だと思ってあわれんでやりなさい」という俊作兄ちゃんのせりふです。考え方ひとつで、うまく生きていく方法があるんだなと、子供心にも感じ、学びました。

 歴史ある朝ドラにいつかまた出演したいと思っていましたが、『なつぞら』で機会をいただけたので、御恩返しがしたいですね。前回は子役だったのでまわりにサポートしてもらいましたが、今回は主役の広瀬すずちゃんを盛り上げていきたいと思います。

※女性セブン2019年3月28日・4月4日号

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