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運転手がスクールバスに放火、生徒51人を人質に イタリア

イタリア・ミラノ近郊サンドナートミラネーゼで、運転手により放火されたスクールバス(2019年3月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)イタリアで20日、スクールバスの運転手が生徒51人を人質に取り、バスにガソリンをかけて火を付ける事件があった。生徒は事件発生から30分後、警察によって全員救出された。地中海で移民が命を落としている事態への抗議が犯行の動機とみられる。

 ミラノ検察のフランチェスコ・グレコ(Francesco Greco)検事は「奇跡だ。大惨事になるところだった。警察は素晴らしい働きをし、バスを阻止して子どもらを降ろした」と表明。テロ絡みの事件の可能性は排除できないと述べた。

 事件は、ミラノ郊外クレマ(Crema)の中学校の生徒51人と引率の大人3人を乗せたバスがスポーツ関連の校外活動から戻る途中に発生。運転手の男が突然、経路を変更し、全員を人質に取ると宣言した。複数の生徒の証言によると、運転手は「誰も生きては出られない」と告げたという。

 運転手はガソリンが入った缶2個とたばこ用のライターを所持しており、生徒らを脅し、携帯電話を取り上げて電気コードで体を縛った。だが、生徒の一人が電話で親に連絡し、この親が警察に通報。警察は進路を遮ってバスを制止し、車体が炎に包まれる前に後方の窓から生徒らを救出した。

 生徒十数人と大人2人が煙を吸って病院に搬送されたが、重傷者はいなかった。運転手の男も手にやけどを負い、治療を受けた。

 運転手はセネガル系のイタリア人の男(47)で、2002年からスクールバスの運転手を務めていたと報じられている。弁護士によると、取り調べに対し「移民政策のもたらした結果に注意を集めたかった」と供述している。これに先立ち、複数のメディアが「終止符を打ちたい。地中海での死を止めたい」との男の発言を伝えていた。

 事件はミラノ当局のテロ対策班が捜査している。ただ、ミラノ検察庁で対テロ班を率いるアルベルト・ノビリ(Alberto Nobili)氏は記者会見で、容疑者はイスラム過激派のテロ組織とはつながりを持っておらず、「単独犯」だったと述べた。

 ノビリ氏は、犯行は数日間かけて計画され、容疑者は「世界中に自分のことを語ってほしかった」との見方を示している。容疑者は動画共有サイトのユーチューブ(Youtube)に犯行動機を説明する動画を投稿しており、その中でクレマ在住の家族や友人、セネガルに暮らす親族らに向けて「アフリカよ、立ち上がれ」と呼び掛けていたという。

【翻訳編集】AFPBB News

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