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血を吸った蚊が死ぬようになる薬品「イベルメクチン」はマラリアを20%も減らす



By icon0.com

コロラド州立大学のチームが率いる研究によると、「イベルメクチン」を使用した薬を服用した人の血液は蚊にとっての致命的な毒となり、蚊が媒介して年間50万人以上もの犠牲者を出しているというマラリアを20%も抑制できたとのこと。イベルメクチンの摂取による人への致命的な副作用はほぼ見られず、マラリア対策に大きな効力を発揮することになるかもしれません。

Efficacy and risk of harms of repeat ivermectin mass drug administrations for control of malaria (RIMDAMAL): a cluster-randomised trial - The Lancet

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)32321-3/fulltext



Drug which makes human blood 'lethal' to mosquitoes can reduce malaria spread, study shows | The Independent

https://www.independent.co.uk/news/health/malaria-mosquito-drug-human-blood-poison-stop-ivermectin-trial-colorado-lancet-a8821831.html

ノーベル生理学医学賞を2015年に受賞したことで知られる大村智博士は、1973年から北里研究所・抗生物質研究室の室長として、薬に使えるような物質を生み出す微生物を探す研究をしていました。その研究の中で、静岡県伊東市川奈のゴルフ場の土壌から新種の放線菌「ストレプトマイセス・アベルメクチニウス」を発見。共同研究をしているMSD(メルク・アンド・カンパニー)とともに調べたところ、この菌が放出する化学物質「アベルメクチン」が寄生虫に有効なものであることがわかりました。

その後、研究と改良を重ね、失明を引き起こす「オンコセルカ症」や慢性的な炎症や腫れを引き起こす「リンパ系フィラリア症」などの原因になる寄生虫や、身近なところでは疥癬を引き起こすダニを殺してくれる「イベルメクチン」が誕生しました。

イベルメクチンは寄生虫に対する効果だけでなく、服用すると人間の血液が蚊に対する毒性を持ち、血を吸った蚊が死ぬようになる効果があるとわかっています。



By primastock

イベルメクチンは寄生虫治療や疥癬に対しては一般的に使用されてきましたが、マラリアに対してはまだまだ試験を行っている段階で、今回の実験が初の大規模実験になります。今回の実験は西アフリカのブルキナファソの8つの村で行われました。

対象となったのは8つの村に住む、590人の子どもを含む合計2700人。半数には3週間に1度イベルメクチンを投与し、対照群としてもう半数にはイベルメクチンを投与せず、18週間経過を観察しました。それぞれの群でマラリアの診断や血液検査を行ったところ、イベルメクチンを投与されなかった子どもは実験期間中に平均2.49回マラリアに感染していたのに対し、イベルメクチンを投与された子どもの感染回数は平均2回で、イベルメクチンによりマラリア感染数が約20%抑え込まれたことがわかりました。また、この実験を通したイベルメクチンの投与で、害のある副作用は見られなかったとのこと。

ロンドン大学衛生熱帯医学科でマラリア研究を25年以上行っているクリス・ドレイクリー教授はこの研究に対して「イベルメクチンの効果を実証した研究の中で、共同体の規模で行われたものとしては初めてで、マラリア対策の新しい可能性を示してくれている」とコメントしています。

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