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平成の事件簿 BSE問題で吉野家とすき家の明暗が分かれた日

休止の前日、最後の一杯を食べようと各店で行列ができた(共同通信社)

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 まもなく終わる「平成」の事件史を語る上で欠かすことができないのは、1995(平成7)年の「地下鉄サリン事件」だろう。死者13名、負傷者約6300名を出したオウム真理教による無差別テロ事件は、国内のみならず、海外にも大きな衝撃を与えた。

 そして少年法改正の呼び水となった1997(平成9)年の「神戸連続児童殺傷事件」や、いまだ解決をみない「世田谷一家殺害事件」(2000年、平成12年)などの凄惨な事件が耳目を集めた一方、「雪印牛肉偽装事件」(2001年、平成13年)や過酷な労働を強いるブラック問題など、企業による犯罪も話題となった。

 一方、2000年代初頭より発生したBSE(牛海綿状脳症)問題は、クロイツフェルト・ヤコブ病との関連性があるため、全世界で大きな社会問題となった。2003年に米国でBSE疑いの牛が発見されたことを受け、日本は米国産牛肉の輸入停止を決定。小売店や外食産業に大きな影響を与えた。フードジャーナリスト・はんつ遠藤氏が語る。

「BSE問題で米国産牛肉の輸入禁止が決まると、吉野家は米国産牛肉にこだわり牛丼販売を中止。牛丼販売の最終日、私はニュース番組でお店から生中継をしていましたが、数時間待ちのすごい行列でした。最後の牛丼を前に感極まって涙し、食べられない男性もいたほど。

 販売中止後には、唯一国産牛で提供を続ける築地1号店に客が殺到しました。吉野家とすき家の明暗が分かれたのは、まさにこの時。豚丼に切り替えた吉野家は売り上げが落ち、オーストラリア産牛肉に変え、牛丼提供を続けたすき家に客が流れていきました」

◆「事件&騒動」で振り返る平成

1990年1月:オウム真理教信者が集団で衆院選に立候補
1994年6月:「松本サリン事件」発生。住宅街で劇薬が撒かれ7名が死亡
1997年7月:指名手配されていた福田和子が時効直前に逮捕される
1995年12月:高速増殖炉もんじゅでナトリウム漏洩事故
1997年6月:神戸連続児童殺傷事件犯人逮捕
1998年7月:カレーにヒ素を混入した「和歌山毒物カレー事件」発生
2004年2月:狂牛病(BSE)発覚で野家の牛丼が販売休止に
2005年4月:JR福知山線脱線事故。速度超過による脱線で107名が死亡
2008年6月:秋葉原無差別殺傷事件。混雑する歩行者天国にトラックが突入
2013年12月:「餃子の王将」社長の大東隆行氏が何者かに射殺される。未解決

※週刊ポスト2019年3月1日号

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