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サウジ政府、女性の位置追跡できる携帯アプリ批判に反論

サウジアラビアの首都リヤドのスタジアムで、サッカーの試合を観戦する女性サポーターら(2018年1月13日撮影、資料写真)。(c)Ali AL-ARIFI / AFP

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【AFP=時事】サウジアラビア政府は16日、同国の携帯用アプリ「Absher」について、男性ユーザーが女性親族らの位置を追跡できる機能があるとの人権団体などからの批判に対する反論声明を発表した。

 Absherは、サウジ政府が国民向けに提供するスマートフォン用無料アプリ。米グーグル(Google)のモバイルOS「アンドロイド(Android)」と米アップル(Apple)の「iOS」に対応しており、旅券や査証(ビザ)の更新など電子化された政府サービスを容易に利用できる。

 だが、男性が女性や少女の現在地を追跡できるのは人権侵害に当たると、人権団体などが批判。米上院のロン・ワイデン(Ron Wyden)議員は、Absherは「女性の権利を侵害する慣行を促進するものだ」とツイッター(Twitter)で批判し、アップルとグーグルに提供アプリからAbsherを外すよう求めた。

 こうした批判に対し、サウジアラビア内務省は16日の声明で、Absherの目的は「女性や高齢者、特別な介助を必要とする人たちを含め、サウジ社会を構成する全ての人々」にサービスを提供することだと主張。批判はAbsherの問題化を意図した「組織活動」だと断じ、Absherを「政治問題化する企て」を拒否すると言明した。

 

 一方、アップルのティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は先週、米公共ラジオ(NPR)とのインタビューでAbsherについて尋ねられ、そういうアプリは聞いたことがないと答えた上で、実態を調べると語った。

 サウジの女性は法律によって、旅券を更新する場合や出国する際には、夫か男性近親者の同意を得なければならない。

■国際社会の厳しい目が向くサウジ

 サウジアラビアに関しては、昨年に起きたジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏殺害事件以来、国内の人権状況をめぐって国際社会から厳しい目が向けられている。

 2017年に皇太子に任命されたムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)氏は短期間で実権を握り、社会や経済面での改革促進を確約して国際的な注目を集めた。だが、サウジでは依然として人権活動家や女性権利活動家らが多数、身柄を拘束されており、彼らの所在や法的立場に関する情報はほとんど公表されていない。

【翻訳編集】AFPBB News

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