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ユニクロや無印に魅了される生活では「売れるモノを買う」ことはできない

ユニクロ好きを否定しているわけではありません。すべての消費行動がユニクロの服を選ぶような感じでは、売れるモノはいつまでたっても買えないということです

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 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

◆第13回 買い物をする時は上クラスのアイテムから見るべし

 モノのグレードが、たいてい松竹梅すなわち上中下に分かれているとすれば、多くの人が選ぶのは中クラスだと思います。中を選ぶことで多くの人は、下のメリットの安価と、上のメリットのプレミアム感の両方を手に入れた感じがして満足するわけです。しかし、そうした商品を「売れるかどうか」という観点で見てみると、中途半端な額でしか売れません。

 たとえば、カバンを買おうと決めた場合、安からず高からずの中の値段を買ってしまうとします。見た目も上クラスとそんなに大差はありません。しかし、「買った値段-売る値段」で考えて、最も大きな利益になるとすれば、上クラスが一番良いという結論になるのは明らかです。

 素材や見た目を比べてみると、価値があるのは上なのは当たり前。本革の素材を実際に見て、「素晴らしいなあ」と感動するはずです。だから、「安いモノでいいよ」と、上クラスのモノを見ずに買うのは非常にもったいないことです。

◆安いモノを賢く所有することが「いい生き方」なのか?

 カラーテレビ、クーラー、自動車が新三種の神器と言われた高度経済成長期から、BMWの3シリーズが六本木カローラと揶揄されたバブル期を経て、その時代での上クラスを経験してきたのが我々日本人。その時その時で、「生活をもっと豊かにしてくれる、上のモノ」をみんな頑張って買っていたということが象徴するように、本来の日本人は上が大好きです。

 上が好きというのは、学者っぽく説明することもでき、ヨーロッパのように階級社会でないから消費者が自由にモノを選べる、という点や江戸時代から上を好む文化が定着しているという歴史的な背景もあったりします(参考文献『プレミアム戦略』遠藤功著/東洋経済新報社)。

 しかし、2000年代頃から、上クラスを消費するのが難しくなったのではないかと思うのです。それは、冒頭でも申し上げたように、モノの進化によってたいていのモノが普通クラスのモノになり下がってしまったからです。だってそうじゃないですか、かつて三種の神器と言われたモノは、今となっては贅沢品には入りません。あらゆるモノがある程度の値段で手に入ってしまいます。

 洋服も家具もなんでも安く手に入る。安いモノを賢く所有することが、「いい生き方」だという風潮も最近はありますね。高いモノよりも、安価で満足しようという傾向です。なかでも、近年ウケがいいのは、「ユニクロだけでオシャレに見える着こなし術」や「無印良品でシンプルにカッコよく見せる部屋づくり」などでしょう。

 しかし、安いモノ‟だけ”に魅了されてしまうのは、思考停止になっていると言わざるを得ません。ユニクロや無印は確かに魅力的ですが、高級品と組み合わせるとより一層その価値を発揮すると思うのです。

 以前、私は大学時代に一人暮らしをした際、家具全てをイケアでおしゃれに揃えられるのではないか、と試してみましたが、お店のように素敵にはならず、やはり「高級品」と組み合わせることが重要だと感じました。

 私の信条である「売れるモノを買う」という観点では、中途半端なレベルのモノではなく、究極の上を目指すべきだと考えています。つまり、腕時計なら5万円クラスではなくて、100万円のパテック フィリップや50万円のロレックスこそ、結果的にお得なのです。そりゃあ、目の前のキャッシュを考えたら、たしかに100万円の買い物は大きな決断でしょうし、心臓が壊れそうな気分でしょう。しかし、価値のあるモノを求める本物志向の人たちは、世界中にたくさんいるんです。少なくとも、それらの上質なアイテムは、0円にはなることはありません。

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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