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原口元気も認めるポジティブな変化! 熱き新指揮官の下、“勇敢”なハノーファーが浮上を図る 【現地発】

今冬にフランクフルトからレンタルで加入したミュラー(中央)の2ゴールで最下位から脱出したハノーファー。アジアカップを終え、4試合ぶりに出場を果たした原口も、攻守で奮闘して10試合ぶりの勝利に貢献した。 (C) Getty Images

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 キックオフ前、一瞬だったが、曇り空から太陽が顔を覗かせた。それは、何かの“吉兆”だったのだろうか。

 ブンデスリーガ第21節、最下位のハノーファーが、ホームに17位ニュルンベルクを迎えた大事な一戦。どちらにとっても、負けたら残留争いで大きな大きな痛手となる。そして、引き分けでは状況は大して変わらない。どちらも求めるは、勝点3のみだ。

 こうした状況下では、焦りが色濃く出た方が厳しくなる。激しくいきながらも、どこまで落ち着いていられるか。そして、どこまで積極性を高く保つことができるのか。そこが、試合の行方を左右することになっていく。

 先に崩れたのは、ニュルンベルクだった。11分、MFシモン・ラインが左サイドでボールを奪いに行く際、足裏を見せたかたちでタックルにいってしまった。これが、ハノーファー右SBユリアン・コルブの右膝あたりを直撃してしまう。主審が取り出したのはレッドカード……早々に、数的不利の状況に陥ってしまった。

 これでホームのハノーファーは、一気に試合の流れを引き寄せ――といきたいところだったが、下位で低迷するチームというのは、こうした機会を得ても、なかなかモノにできないものである。

 ボールを支配している時間こそ長いものの、攻撃としてのかたちはチグハグで、逆に4-3-2システムでセンターの守備を堅くしながら、カウンターに持ち込むニュルンベルクの方がチャンスを作っていく。

 そんなチームの様子を見て、コーチング・ゾーンではハノーファーのトーマス・ドル監督が、激しいジェスチャーで「押し上げろ! 前から!」と鼓舞し続ける。

 ちょっとしたきっかけになったのが、30分にニコライ・ミュラー、その1分後に原口元気が、個人技からフィニッシュに持ち込んだあたりからだろうか。シュートを撃ったことで、多少はハノーファーの攻撃に勢いが出てくるようになった。

 そして、前半アディショナルタイム5分、ついにハノーファーは先制に成功した。

 左サイドのマティアス・オスジョレクが早いタイミングでロングクロスをペナルティーエリア内へ送ると、長身FWヘンドリック・ヴァイダントが頭で落とし、スッとスペースに入り込んでいたミュラーがヘディングシュート。GKクリスティアン・マテニアが指先で触ったが、ボールはそのままゴールへと流れ込んだ。

 喜びの輪が広がり、スタジアムは一気に活気づいた。後半、67分にはカウンターから、ミュラーがこの日2点目となるゴールをマーク。試合の行方を完全に決めた。
 この試合、スタジアムに訪れた観客数は、公式発表で33,700人。ただ、49,000人収容のスタジアムの半分近くが空席のように見えると『Bild』紙に指摘されていた。

 どうやら23,000席売れているはずの年間チケットを持つファンの全てが来たわけではなかったようだ。直近ホーム5試合で無得点の5連敗、そして最下位と、内容も結果も乏しいチーム状態だ。試合を観に行こうとしない人もいるだろう。

 でも、それを嘆いてもしょうがない。もちろん、満員のスタジアムの方が望ましい。だからといって、この日集まったファンのパワーでは足らないということではない。熱量はあったのだ。本気でチームをサポートする人たちが集まっていたのだから。

 ドル監督は試合後の記者会見で、「まだまだ、難しい道だ。まだまだ、やらなければならないことはたくさんある。今はちょっと、重荷が下りたかもしれない。上への道がちょっと見えた。最下位から脱出した」と話していた。ホッとしたことだろう。就任後、早い時期に勝利を挙げられないと、監督交代の効果はどんどんなくなってしまう。

 原口元気が「すごくポジティブで、逃げずにサッカーをやろうということを言ってくれる。だから、すごくポジティブにチームとして変わってきていると思うし、それが結果に出たかなと思います」と評価する、ドル監督の佇まい。守備を固めるのではなく、立ち向かっていく姿勢を打ち出す。
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