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医大生によるタイ人女性殺害。水面下で増える外国人風俗嬢への「ヘイトクライム」

事件現場付近のホテル街の様子 photo by Ryuji / PIXTA(ピクスタ)

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 2月9日、昭和医大に通う20歳の男性が警視庁に逮捕された。

 容疑は、昨年12月に東京都台東区のホテルの一室で、派遣型風俗店で働いていたタイ人の19歳になる女性に暴行を加え殺害したというものだ。

 報道によれば、逮捕前の調べで「外国人が風俗店に勤務していることや、時給が良いことが許せなく、殺そうと思った」などと容疑者は語っていたという。(参照:「FNNニュース」)

「これは明らかに外国人に対するヘイトクライムじゃないでしょうか?」

 そう語るのは、中国系エステなどの経営相談に乗ることも多い人物、Aさんだ。

「この事件の被害者はビザ不要の観光目的で入国したとのことだったので、不法滞在だったかもしれませんが、この事件について報じるときに、わざわざそこに触れていた報道があったのも個人的には違和感を覚えました。例えば、一部報道では、被害者女性の実名を挙げて不法就労だったことや日本に来た経緯、彼女が働いていた風俗店について、”入管難民法違反(不法就労助長)の疑いもあるとみて、経緯を調べる”などとも書かれていました。もし仮に日本人女性が被害者だった場合、働いていた店のことや被害者の事細かな背景までわざわざ報じますかね?

 少し前に、入管をヒーローのように扱ったTV番組が”プロパガンダか”と批判を受けましたが、こういう報道姿勢が外国人へのヘイトを煽って、まだ若い加害者を異様な心情に駆り立てた可能性は決して低くないと思います」

 実際、表に出ないだけでこうした事例は増えているという。

◆「やらせないと入管に通報する」と騒ぐ客

「例えば、中国系エステなども、いわゆる『ハンドサービス』がない店もあります。いわゆる『リラクゼーション』だけの店で、そうした店の愛好者の間では『健全店』などと言われる類の店ですね。ただ、こうした健全店、従業員が外国人女性だとわかると、本番を強要したり、風俗サービスがないことでキレる客が非常に多いんです。健全店の場合は、店側もやましいことはないのであまりに酷いと警察に通報しますが、それでも警察も偏見を持って見てきたりするんで、基本的には面倒を避けた女のコがサービスしてしまったりする。中国系エステ愛好家の集う掲示板などを見れば、まるで武勇伝のように●●までできたなどと語っている連中がたくさんいます。私はこうした客が騒いでいるところに立ち会ったことがありますが、だいたい『入管に通報するぞ』とか騒いでるんですね。で、私のような日本人男性が出ていくと急に大人しくなって、『この店のコは永住ビザ持ってるし、ここは健全店です』と言うとすごすご退散していく。ちなみに、大半が中高年の日本人男性です」

 もちろん、はなから「ハンドサービスあり」の非合法店の割合はすごく多いが、そうした店では「それ以上」を求めてくる客がより多くなるという。

「より悪質なのは、『ハンドサービスあり』の店の客ですね。もちろん風営法違反なので店が良くないのは事実。ただ、そこでレイプ行為を行ったりする客が非常に多い。客も店が非合法店なのをわかっていてやるんです。で、もし店側や女のコがきっぱりと断ったりすると掲示板にあることないこと書いたり、警察に通報する。

 また、最近では俳優が事件を起こした派遣型の店でも、派遣先でトラブルになることが増えています。あの事件は日本人女性在籍の『健全店』でしたが、日本人、外国人、風俗サービスがあるなしに関わらず、本番強要をしたり、あるいは女のコのバッグから物を盗む客もいます。基本的にこうしたことをする客は、『どうせこいつらは警察に通報しない/できないだろう」と高をくくってる。根底には、女性を軽視するメンタリティがあり、同時に、風俗業界で働く女性に対する差別的感情と外国人に対する差別的感情が相俟ってるんでしょう。ある種の”ヘイトクライム”と言って間違いない」
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