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【試乗】「なんだこのクルマ?」周囲の視線が刺さりまくる光岡ロックスター!

光岡のラインアップでも異彩を放つ力の入れ方

 試乗の途中で立ち寄った東京湾岸沿いのパーキングで、あらためてロックスターが振りまくオーラの確かさに気がついた。この日はけしてロックスターらしい晴れやかなロケ美ではなかったけれど、そのカリフォルニアブルーと名付けられたボディカラーはひときわ輝いていたし、そもそもC1コルベットを彷彿させる個性的フォルムが、人の目を引きつけていたのだ。

 ロックスターは、光岡自動車が創業50年を記念して企画されたモデルである。「ビュート」や「ヒミコ」といった量産モデルとは違って、限定車としての販売である。

 力の入れ方も、随分と異なる。光岡自動車はメーカーとして認知されてはいるものの、ベースモデルはたの大メーカーから調達するという形態である。光岡はエクステリアをがらりと変えて、個性的なアピュアランスに仕上げるのが得意なメーカーなのだ。

 その意味では、ロックスターも同様で、マツダ・ロードスターがベースとなる。エンジンもシャシーも、ロードスターそのものだ。

 だが、エクステリアにその面影はない。「ビュート」や「ヒミコ」は、ドアやフェンダーといったどこかにベースモデルの面影が残る。だが、ロックスターにロードスターを感じさせるのは、インテリアだけなのだ。外から眺める限り、ロードスターらしさは皆無だろう。ここまで大胆に手を加えたのは、過去には世の中を震撼させた「オロチ」をリリースしたとき以来であろう。

 だからこそ、試乗途中で立ち寄ったパーキングで、熱い視線に晒されたのだと思う。

「この外車はなんだ?」

「コルベットか?」

 視線の意味は、おそらくそんなところだと思う。

中身はロードスターそのものなのに走りが違って感じる

 実際にドライブしていても、ロードスターらしさが薄れて感じるから不思議である。ドライブフィールに影響する技術的な差異は、タイヤ銘柄が異なっていることだけだ。

 あるいは、ボディがロードスターよりも大胆に長いから、慣性力に違いがある。だがそれだけでは説明ができないほど、ロードスターとはフィーリングが変わっていた。

 全長は4345mm×全幅は1770mm×全高は1235mm。ロードスターより大幅に前後に伸びやかではある。スペック表にはあきらかにマツダ・ロードスターであることの痕跡が残る。エンジンはスカイアクティブ1.5、ミッションもスカイアクティブMT-6MTと記されている。コネクティビィティシステムは、マツダコネクトを利用できるとも公表されている。

 印象に違いがある理由はおそらく、造形美にほかならない。ボンネットの独特の隆起は、ドラビング中にも目に飛び込んでくる。すわ、コルベットをドライブしているがごとく錯覚に陥る。大排気量らしい走り……とまでは言わないが、軽量な1.5リッターエンジンに鞭を打っているとは思えないのだ。

 気分は、青く良く晴れた日のカリフォルニアである。ロックスターはコルベットにインスパイアされた造形で、フットワークすら素敵に整えてしまっているのだ。

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