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桜田大臣「がっかり」発言炎上の違和感 若新雄純氏「資質に欠けるが、悪ではない」

 白血病であることを公表した競泳の池江璃花子選手が13日、Twitterを更新。「今の私の率直な気持ちです」と思いを綴った。

 「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁はないと思っています。もちろん、私にとって競泳人生は大切なものです。ですが今は、完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えて頂きながら戦っていきたいと思います」

 そんな池江選手の決意を後押しするように、励ましの声が次々と寄せられている。競泳男子・背泳ぎの入江陵介選手は、練習拠点のアメリカから「今はとにかく治療に専念してほしい。東京五輪に向けてって言う人もいるかもしれないけど今はそこに向けて戦うのではないと思う。何より健康、体調が最優先。世界の最前線で戦ってるリカコなら病気にも圧勝してくれるって信じてる」とメッセージ。池江選手と同じ18歳で、親交のある競泳女子の今井月選手は「璃花子は本当に強い人です。いつも自分がちっぽけだと思うくらい強い人です。きっと大丈夫!焦らないで頑張ってこうね。祈ってます」と笑顔の2人の写真をInstagramに投稿した。

 また、歌舞伎俳優の市川海老蔵も「うちの父もそういう病気でしたが、全ての方が彼女の回復を願っているのではないかと思っています。彼女の言葉にもありましたように、治る病気というふうに思うので、絶対元気になるだろうと思って、応援したい」とエール。父の十二代目・市川團十郎さんは、2004年に白血病を発症するも克服し、その後肺炎で亡くなる2013年まで「全国骨髄バンク推進連絡協議会」の会長を務めた。

 さらに、去年12月に池江選手と食事をするなど親交のあるロックバンド・flumpoolの山村隆太は、Twitterで「いまの僕にできることをということで、今朝(骨髄バンクの)ドナー登録にいってきました。池江選手の回復を心から祈っています」と明かした。

 池江選手が「慢性白血病」か「急性白血病」かはわかっていない。仮に急性白血病だった場合には、抗がん剤などによる化学療法が一般的だが、病状によっては骨髄移植の可能性もあるという。

 そんな中、支援の輪は大きな広がりをみせており、日本骨髄バンクの事務所には問い合わせが相次いでいる。これまで1日に5、6件だったドナー登録の問い合わせは、池江選手が公表して以降300件以上にのぼっているという。ドナー登録は全国にある献血ルームでも可能で、申込書の作成と採血の15分ほどで登録が完了する。

 こうした動きは池江選手にも届き、「皆様からの励ましのメッセージの中に『骨髄バンクの登録をした』『輸血、献血をした』など、沢山の方からメッセージを頂きました。私だけでなく、同じように辛い思いをしてる方達にも、本当に希望を持たせて頂いてます」と綴っている。

 13日、コーチ陣が強化方針を話し合う「競泳委員会」が開かれ、競泳日本代表ヘッドコーチの平井伯昌競泳委員長は「僕らも病状を正確に把握しているわけではありませんので、まずは回復を祈るばかり」とコメント。日本水泳連盟の関係者によると、詳しい診断結果が出るまで2〜3週間かかり、結果によっては治療に半年以上かかる可能性もあるということだ。

 池江選手は、13日のツイートで「しばらくの間、皆様に元気な姿をお見せすることができないかもしれません。そしてしばらくの間、私も皆様と同じく応援側に回ります」と改めて治療に専念することを明らかにし、最後には「必ず戻ってきます」と記している。

■桜田大臣「がっかり」発言で批判

 一方、池江選手への発言で批判を集めているのが、桜田義孝オリンピック・パラリンピック担当大臣。

 事の発端は12日、池江選手の白血病公表を受け桜田大臣は「正直なところびっくりした。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿に戻ってもらいたいというのが私の率直な気持ち」とコメント。一方で、「金メダル候補ですから。日本が本当に期待している選手。本当にがっかりしておりますので、早く治療に専念して頑張ってほしい」「1人リードする選手がいると、その人につられて全体が盛り上がる。そういった盛り上がりが若干下火にならないかと心配」との発言が問題視された。

 国会では野党が厳しく追求し、母が白血病で闘病した経験を持つ寺田学議員は「正面から向き合って頑張って、18歳の女性がこうやって発信しているのを『下火になるかもしれない』とか言っている時点でどうかしている」「あなたにできる責任の取り方は直ちに辞めること。それ以外にない」と語気を強め指摘。桜田大臣は発言を撤回し、大臣職については「今までの分も挽回できるよう、一生懸命職務に務めたいと思う」とした。

 桜田大臣の失言はこれまでにも取り沙汰されているが、慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純氏は「失言だけを理由に直ちに辞めさせる必要はない」と話す。

 「今までの失言も含めて、桜田大臣の言葉は何かが足りなく残念だが、悪ではない。その悪人ではないということが、今のポジションをギリギリつなぎ留めていると思う。逆に悪そうに見えて力を発揮するような経営者や政治家はいて、力なき正義は悪と言う人もいる。桜田大臣は大臣としての資質は欠けていると思うが、失言は表面的な問題。野党も僕たちも、仕事の中味を厳しく判断すればいいと思う」

 一方で、池江選手への“言葉”が批判の対象となることに違和感を覚えるという若新氏。「多くのコメントが『すごい絶望感だろう』『本人しかわからない絶望感を安易に語ってはいけない』というもの。目標をひとつに絞ってその実現が危うくなった時に、どれだけ大変かを僕らは考えてしまうが、彼女自身のTwitterから『私は私』という信念が感じられる。池江選手にとって一番大事なのは実は水泳ではなくて、もっと別の軸があるのではないか。人生を掛けてきた水泳が仮にダメだったとしても、『自分がいる』と言える人なんだと思う」と推測する。

 そうしたことを踏まえ、一番重要なのは池江選手の気持ちだとし「桜田大臣の発言で、池江選手がどんな思いをしているのか。『神の試練』だと言える人が、桜田大臣のあの程度の発言に傷つくかと考えると、外野が騒いでいるだけだと思う。桜田大臣の発言に配慮が足りないのはわかるが、社会がもうちょっと余裕を持つべきだと思う」と述べた。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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