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会社の“外”に居場所を求めたヒラ社員たち。そこでも勝ち組みと負け組が…

今は20頭のポメラニアンを飼育中の永山さん。多いときは40頭を飼って、ブリーダー業で年間150万円ほど稼いでいたそう

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 出世競争に巻き込まれるサラリーマン。だが、いつまでたってもヒラ社員というのはどういう気持ちなのだろうか。つらい? 問題ない? むしろ楽?

 そこで、全国の「社員数50人以上」の会社で働いている40〜54歳のサラリーマンの中から、役職についていない500人を抽出して調査した。40OVERでヒラという立場を「こんなはずじゃなかった」と嘆く人は少数で、「むしろよかった」という人が21%と多かった。そこで今回は肩書ナシでも生き生きと働く人々に直撃。その“強さ”はヒラ社員の希望となるか。

◆会社の“外”に居場所を求めたヒラの明暗

 中年ヒラ社員も悪くないという人々がいる一方で、社内で肩身が狭い場合もある。それならば、副業するのはどうなのか? 実際に副業を始めて、会社の外に居場所を求めた人たちに話を聞いた。

 埼玉県で薬剤師をしている永山和重さん(仮名・48歳)。本業でも年収580万円だが、10年前からブリーダーと翻訳の副業で年間200万円ほど稼いでいる。

「出世を諦めているので、本業は住宅ローン返済と定年後の蓄えのためです。ただ仕事も激務で精神的にキツいですし、趣味を兼ねていたり、英語力を生かせる副業は一息つける時間になっていますね」

 結婚20年目を迎えるが、副業によって夫婦仲も深まったという。

「子供はいませんが、二人とも犬好きなので日々の会話が増えたんですよね。定年しても翻訳の仕事を続けながら、妻と犬たちと一緒に楽しんで老後を過ごせそうです」

 定年後に備えて、給料を元手に投資の副業を始める人も多い。大手飲料メーカーで働く増田正弥さん(仮名・41歳)も、その一人。4年前に不動産オーナーが集う会に誘われたのがきっかけだという。

「今の社名と年収900万円なら融資も通るから、不動産投資を絶対にやったほうがいいと言われて。嫁は猛反対でしたが、数か月後に郊外にある3000万円の中古アパート1棟を内緒で購入しました」

 部屋はあっという間に埋まり、経営は順調。嫁の態度も一変した。増田さんは3年で融資額を増やして、アパート1棟、マンション2棟と購入を続ける。今は副業だけで年収1500万円を超えるとか。

「副業のほうが儲かるから、職場の人間とは関わらなくなりましたし、数十万円の昇給のために出世を目指すのも馬鹿らしいです。まあ上司には、仕事もロクにできないダメ社員だと思われてますけどね」

 その一方で、副業がきっかけでドロ沼に陥ったケースもある。西多摩にある倉庫管理会社で働く水野潤さん(仮名・39歳)。勤続15年目だが、入社当時の年収280万円から昇給もほぼなし。給料は生活費と飲み代に消えて貯金ゼロの危機感から、33歳のときに宅配ピザチェーン店でバイトを始めた。

「本業が休みの土日にバイトして、月3万円。ただお金以上に、仲間がいる空間が嬉しいんですよ。普段は本社と離れた倉庫内で、ずっと一人作業をしているだけなので」

 そんな生活を6年も続けてきたが、40手前になり不安に襲われる。

「体力的にキツいんです。とはいっても、給与以外に今の会社に不満はないし、転職活動をする気力も残っていない。そうなると、この生活を続けていくしかない……」

 本業から逃げるための副業になっては、痛手を負うかもしれない。

― [中年ヒラ社員]も悪くない! ―

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