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iPhoneで「eSIM」をまだ使ってない人は大損だ


新型iPhoneに搭載されている新機能、「eSIM」とは?(筆者撮影)

昨年秋に発売されたiPhone XS、XS Max、XRには、「eSIM」と呼ばれる機能が搭載されている。名前から推測できるかもしれないが、これは、SIMカードを端末内部に組み込んだもの。通常、iPhoneにはSIMカードを装着しているが、それとは別に利用できる。発売時点では有効になっていなかったが、昨年10月にiOS 12.1で開放され、日本で発売されたiPhoneも対象になる。

eSIMのメリットは、一般的なSIMカードとは異なり、電子的な発行が可能なところにある。キャリアにもよるが、オンラインで契約して、店舗に行く必要なくeSIMを有効化できるケースも。うまく活用すれば、料金を大幅に節約することが可能だ。最新のiPhoneを持っている人が、これを使わない手はない。今回は、eSIMにまつわる裏技を紹介していこう。

1.SIMロックを解除してeSIMを書き込む

日本で販売されるiPhone XS、XS Max、XRは、すべてeSIMに対応している。これは、ドコモ、au、ソフトバンクが販売しているものだけでなく、SIMフリー版も同じ。ただし、キャリアが取り扱うiPhoneには、SIMロックがかかっているため、他社のSIMカードを認識しない。eSIMもこの影響を受け、SIMロックありのままだと利用できない。


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そのため、3キャリアから販売されているiPhoneは、eSIMを利用する前にSIMロックの解除が必要になる。解除可能かどうかはどのように買ったかによる。端末価格をまとめて払う一括購入の場合、購入後からすぐにSIMロックを外せるようになる。分割払いの場合は、原則として101日目からSIMロックの解除が可能になる。

iPhone XS、XS Maxの発売日である9月21日に分割で購入した人は、12月末にはSIMロックを解除できるようになっているというわけだ。発売日以降に買った人も、これから徐々に対象になっていく。SIMロックの解除は、各キャリアともウェブで手続きできるようになっており、料金もかからない。店舗でも受け付けているが、手数料がかかるため、ウェブで済ませてしまうといいだろう。

ドコモはMy docomo、auはMy au、ソフトバンクはMy SoftBankで、それぞれSIMロック解除の手続きを行える。また、アップル自身がオンラインおよび店舗で販売するiPhoneは、SIMロックがかかっていない、いわゆるSIMフリー版になる。この場合、SIMロックを解除する必要がなく、eSIMも利用できる。SIMロックの解除が済めば、準備は完了だ。


設定の中にある「モバイル通信」から「モバイル通信プランを追加」を選ぶと、設定用QRコードを読み取るカメラが起動する(筆者撮影)

eSIMの書き込み方法は2種類あり、提供するキャリアがどちらかを選ぶ仕組みだ。1つがキャリアが用意したQRコードを読み取る方法。もう1つが、アプリをインストールし、そこからeSIMを書き込む方法だ。前者は、キャリアが提供するQRコードを用意したあと、「設定」アプリの中から「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」を選択。すると、QRコードを読み取るためのカメラが立ち上がる。これで、手元にあるQRコードを読み取るといい。

後者のアプリは、App Storeで検索すると見つかる。例えば、「eSIM」というキーワードで検索すると、「GigSky」と「TーMobile」、2社のeSIM書き込み用アプリがヒットする。eSIM対応キャリアがわかっている場合は、直接そのキャリア名を入れてもいい。

このキャリア名からわかるように、現時点では日本のキャリアはeSIMに対応していない。ただし、それは日本で使えないという意味ではない。海外のキャリアと直接契約して、日本で国際ローミングとして使うことで料金を節約できるケースもある。まさに裏技的な使い方ができるというわけだ。

2.eSIMローミングなら“ギガ追加”の料金が5分の1に

もともとeSIMは、海外渡航時に現地のキャリアと直接契約して、通信料金を抑えるために搭載された。eSIMなら、母国にいる間に海外キャリアと契約して、入国した瞬間から使えるため、SIMカードを買いにキャリアショップに行く手間も省ける。ただ、海外、とくにアジア圏では国際ローミングの料金も割安になっており、日本に住むユーザーが日本で使っても、日本のキャリアより安く済むという逆転現象も起こっている。


香港キャリアの「3香港」が提供するeSIM。初回は10日138香港ドルのプランのみだが、使い切ったあと1日15香港ドルのプランも選択できるようになる(筆者撮影)

その代表例が、香港キャリアの「3香港」だ。同社の提供する「Roaming Data Prepaid eSIM」は、10日間使えて料金は138香港ドル(約1900円)。使い切ったあとは、1日単位でデータ通信を有効にできる。1日の料金は15香港ドル(約200円)で、10日プランを138香港ドルで再契約することも可能だ。この料金で、1日あたり500MBまで高速通信が利用できる。日本では、ドコモに接続する仕組みだ。

さすがに1カ月間、フルに使うと日本で契約したほうが割安になってくるためオススメはできないが、毎月のデータ容量が足りなくなったときに、ワンショットで契約するのであれば、かなり割安だ。ドコモ、au、ソフトバンクとも、追加のデータ通信料は1GBあたり1000円。データ容量が足りなくなったときだけ3香港のeSIMに切り替えれば、料金はおよそ5分の1になる。

また、格安SIMを利用していると、お昼時などの混雑時にデータ通信が遅くなることがあるが、このようなときにだけ、eSIMを有効にしてもいい。1日200円で、快適さを手に入れることができるというわけだ。

ウェブからすぐに契約できるのも魅力だ。まず、eSIMのサイトにアクセスして、言語を中国語(繁体字)から日本語に切り替え、「今買う」のボタンをタップ。あとは画面の手順に従っていく。138香港ドルのeSIMを選択してから、電話番号(日本の番号も使えた)とメールアドレスを入力。最後に支払いに使うクレジットカード番号を入れれば、契約は完了だ。

契約が済むと、先に入力したメールアドレスにQRコードが届く。これをiPhone XS、XS Max、XRのいずれかで読み込むと、eSIMの書き込みが始まる。同時に2つのSIMカードを利用することになるため、どちらをメインにするかなどを選ぶ必要はあるが、難しい設定はほとんどない。設定が完了すると、iPhoneのアンテナマークが2段に分かれて、2つの電波をつかむようになる。

3香港でデータ通信したい場合は、「設定」アプリを開き、「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」と進んでから、3香港のeSIMを選択すればよい。もちろん、3香港でデータ通信しているときも、メインのSIMカードで電話やSMSを受けることはできる。2つの回線を同時に使えるため、電話などの重要な連絡を逃すこともないというわけだ。

3.海外でも国際ローミングより割安に通信できる

本来の用途として、海外でデータ通信する際にもeSIMは便利。キャリアが提供する国際ローミングと比べても、使い方によっては割安になる。現在、ドコモとauは24時間980円、ソフトバンクは日本時間で1日最大2980円の国際ローミングサービスを提供している。ドコモとauに関しては、以前と比べ、大幅に割安になったが、それでも10日間ほど使うと通信料金は1万円近くかかる。eSIMを使うと、これを節約することが可能だ。

先に挙げた3香港のeSIMも、日本以外ではアメリカやカナダ、イギリス、フランスなど、欧米の主要国の一部や、韓国、シンガポールといったアジアの国々にも対応している。日本で使う場合と同様、この場合も料金は10日で138香港ドル。1日ごとに支払うプランでも、15香港ドルで済んでしまうため、対応している国や地域であれば、日本のキャリアの国際ローミングを使うより割安だ。

ただし、3香港が対応しているのは、日本も含めて20の国や地域で、それ以外では利用できない。欧州を例に挙げると、日本人の渡航先として人気が高いドイツやスペインには非対応だ。このようなときは、国際ローミングに特化したeSIMを契約するといい。簡単に契約できるのがGigSkyと呼ばれるキャリア。このeSIMは、3香港の場合とは異なり、アプリから契約を行う。


GigSkyはアプリでeSIMの情報をiPhoneに書き込む。料金はやや高めだが、国際ローミングよりは安くなることも(筆者撮影)

eSIM設定用のアプリは、App Storeで「GigSky」と入力すれば、すぐに見つかる。アカウントを作ったあと、アプリで目的地を選び、プランを選択する。上記の3香港にないドイツで利用する場合、欧州をカバーしているプランを選択することになる。料金は1日プランが300MBで1200円、15日プランが500MBで1800円、1GBで2400円、2GBで3600円、30日プランが5GBで6000円と、やや高めの設定。とはいえ、10日間滞在してその間ずっと国際ローミングを使うケースと比べると、トータルでは割安になる。

欧州で料金を抑えつつデータ通信するなら、Transatelという会社の提供する「Ubigi」というeSIMもオススメできる。国別のプランなら、スペインで3GBが9ドル(約990円)ほど。現地でSIMカードを買うより高くなるが、キャリアの国際ローミングよりは割安。GigSkyとは異なり、アプリではなく、ウェブから直接QRコードを発行する形になる。出張や旅行の際に、通信費を抑えたい人にオススメだ。

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