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Nikon Z 7は一眼レフを超えたのか? フルサイズミラーレス化のメリットはどこにある

Nikon Z 7は一眼レフを超えたのか? フルサイズミラーレス化のメリットはどこにある

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ニコンは9月28日、同社初となる35mm判フルサイズイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラ「Nikon Z 7」を発売した。本体価格は44万円前後。
Nikon Z 7は高価であるものの、初回入荷分は既に完売しており、現在は入荷待ち状態である。

フルサイズミラーレスカメラといえば、ソニーの「α」シリーズが先行しており国内外の市場でも強さを誇っている。
ソニーの「α」シリーズは、
・高画質モデル
・連写に特化したモデル
・高感度、動画向けモデル
・ベーシックモデル
など高機能モデルやコストパフォーマンスにも優れたモデルをラインナップし、幅広い層の取り込みに成功しているからだ。

今回のNikonのZ 7は、αシリーズで言うところの高画素モデルにあたる。
風景撮影やポスター撮影などに最適な有効画素数4575万画の高画質イメージセンサーをコンパクトなボディに搭載。さらに手ブレ補正がないレンズでもブレを防ぐボディ内手ブレ補正も搭載する。ニコンらしい直感的なUI(ユーザーインターフェイス)と防塵・防滴性能を持つカメラだ。

一方で、αシリーズが評価されている理由の一つ、人物の瞳にピントが合う「瞳AF」機能は非搭載だが、顔認識に対応したオートフォーカスを搭載している、

瞳AFはないものの人物撮影には、顔認識機能による顔認識オートフォーカスが便利だ。
何をいまさらという機能だが、一眼レフカメラの場合は、少々事情が異なる。

これまでの一眼レフでもライブビューによる顔認識オートフォーカスが利用できたが、オートフォーカスが遅く、あまり実用的ではない。このため人物撮影は、ファインダーの中央に集まったAFフレームでピントを合わせたのち、AFロック機能を使用して構図を決める操作を強いられていたのである。

フルサイズセンサー搭載するNikonのZ 7でこの動作を省くことができるというのは、ミラーレス化したことによる撮影スタイルの大きな変化だ。

また、OVF(光学式ビューファインダー)からEVF(電子ビューファインダー)になったことで、ライブビュー映像のほかに、カメラの設定やカスタム設定などもEVFを覗いたまま変更可能な点も、撮影時での使い勝手が大きく向上したと感じるところである。




NikonのZ 7は撮影後、EVFを覗いたまま再生ボタンで撮影した写真のチェックもできるので、無駄な動作なく撮影・チェックができるようになったのもミラーレス化の恩恵だ。
ただ、カメラのUI部分は一眼レフカメラを“ある程度”踏襲しているため、再生ボタンの位置が左上にある。このためEVFを覗きながらだと扱いにくいとも感じた。

NikonのZ 7は、MENUボタンや拡大・縮小ボタンが使いやすい右手側に集中している。
左手でレンズを支えながら右手で操作を完結できる地盤ができているだけに後一工夫ほしかった。

といはいえNikonのZ 7は、苦言を言いたいことがいっぱいあるというカメラではない。
実に完成度が高く、つい個人的な希望が言いたくなるほどよく仕上がったカメラなのだ




記録媒体は、高速かつ信頼性の高い「XQDメモリーカード」が採用されている。
XQDメモリーカードは、ニコンのハイエンドカメラユーザー以外ではあまり馴染みのないカードだろう、このため、ニコンユーザー以外が新規でNikonのZ 7を購入するさいにはこのXQDメモリーカードのコストも予算に入れておく必要がある。

「XQDメモリーカード」は、高速のデータ転送が可能という特徴があるだけに、価格も高価であり64GBでも1万円台後半、120GBともなれば3万円弱となる。高画素機であるだけに、高額にはなるが大容量のカードを複数枚持ちたいところである。

Nikon Z 7を使ってみて心配だったのが、連続撮影時の本体のバッファ容量だ。

高画素だけに画面上に残りバッファ数がJpegで20数枚、RAWで10数枚と表示されるため、あっという間にバッファが一杯になって撮影が止まってしまうのではないかと思っていた。
しかしXQDメモリーカードとの組み合わせのおかげで、テンポ良く数枚単位で連写するような撮り方なら、バッファが一杯になることもなくストレスなしで撮影を続けることができた。

流石に、長い連写で被写体を追い続けるという撮り方では、数秒で本体バッファが一杯になり連写速度がガクッと落ちてしまうが、少しシャッターボタンから手を離せばすぐにバッファは回復した。

今回は、人物撮影および連写、そして暗所という悪条件下でNikon Z 7が実用的なのか?
この点を検証するため、9月20日〜23日まで千葉県・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2018」で撮影を行ってみた。




東京ゲームショウの会場は、基本的に薄暗い。このため通常の撮影環境としてはあまり良くないが、悪条件でのテストとして見るなら最高の環境である。

今回撮影しようとしている各ブースのコンパニオンは薄暗い通路に立っている。
なおかつブース内の明るい照明が逆光となる。
このため、
・暗所オートフォーカス性能
・逆光時の露出コントロール
など、カメラの基本性能が試される。

一眼レフカメラの場合、暗所での位相差AFはカメラのグレードによって異なるが、ほとんどの場合、本体もしくはクリップオンのストロボの補助光を当てて、ピント合わせを行う。

Nikon Z 7の場合、ほぼ真っ暗な状況でもイメージセンサーが増感(ISO感度を上げる)してライブビューで状況が確認できるため、そのままイメージセンサーだけでピント合わせが可能である。




周囲が暗くてもEVFや背面ディスプレイには映像として表示されるため、しっかりと顔を認識する。人物撮影は、構図を決めてシャッターボタンを半押しするだけでOKだ。
しかし、上の写真のような通路は真っ暗で背景が明るいシーンでは、ピントだけではなく顔への露出も最適化して欲しかった。
こういうシーンでは、露出をプラス補正するのが基本だが、Jpeg撮影時にはアクティブDライティングによる補正が役立つ。




ただし顔認識AFのピントの精度に関しては、すべてが瞳にピントが必ず合うわけではないため、何枚か撮影した中から選ぶ必要があった。

とはいえ、これまでニコンの一眼レフカメラでの経験では、暗過ぎたり、逆光が強すぎだったりするシーンでは、ピントが合わない、オートフォーカスが動作ないといったことがあったのだが、Nikon Z 7はなんの苦労もなく快適に撮影することができた。




今回のテスト撮影のような悪条件での人物撮影が大変だったと感じてきたNikonの一眼レフユーザーであれば、ミラーレス化の恩恵を享受できるNikon Z 7切り替える価値はあるように感じた。

Nikon Z 7は、本体が一眼レフカメラのエントリーモデル並みに小さく・軽い点も大きなメリットだ。気軽に持ち出せて、尚かつ高性能で高画質というのは、カメラユーザーに
とって図りしれない魅力でもある。

44万円前後という価格は確かに高価ではある。
しかし、これまでのニコンFマウントでは実現できなかった大口径レンズが今後登場予定ということも配慮すれば、導入する価値は十分あるのではないだろうか


執筆  mi2_303

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