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子供が「正しいお金持ち」になる3つの質問


お金とは何か? お金の持つ「4つの機能」とは? 子供がお金の本質がわかる「正しいお金持ち」になるよう教えてあげたい(写真:ふじよ/PIXTA)

今回は夏休み期間中でもあり、小学生や中学生の子供を持つ親御さんなどにぜひ読んでいただきたいテーマにしました。ズバリ「お金って何だろう?」というものです。読者の皆さんに合計で3つの質問をしながら、一緒に考えて行きたいと思います。

お金があっても、欲しいものが買えるわけじゃない?

実は先日、金融庁で「こども霞が関見学デー 金融庁へGO! 〜小学生のためのハッピー・マネー®教室〜」が開かれました(8月2日)。参加したのは小学校1〜3年生の子供たちです。早速、著名な投資教育家の岡本和久さん(I-O ウェルス・アドバイザーズ社長)が子供たちに問いかけます。

「お金って何だろう? どうして大切なのかな? どうやったら手に入るのかな?」


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岡本さんは、全国の小中学校で「ハッピー・マネー教室」を行うなど、子供たちへのマネー教育に精力的に取り組んでいる方でご存じの方も多いことでしょう。

子供たちが口々に答えます。

「お金があれば、なんでも欲しいものが買えるよ」
「お金がないとモノが買えないし、暮らしていけないから大切」

すると岡本さんが、すかさずさらに質問します。 

「でも、お金を持っていても、無人島に住んでいたらどうかな?」

このさらなる質問に、子供たちは首を傾げます。確かに、無人島でお金は何の役にも立ちそうにありません。

お金って、いったいなんなのでしょう。皆さんなら、この質問にどう答えますか?

質問の答えはこのあとすぐにするとして、その後、霞が関にやってきた子供たちは、チョコレートができるまでを描いた絵のスライドを見ながら、1枚100円ちょっとの板チョコが、自分たちの手に入るまでに、どれほど多くの人たちの労働に支えられているのかを知ります。

「みんなにおいしいチョコレートを食べてもらいたい。みんなに喜んでもらいたいと思って、たくさんの人が一生懸命仕事をしているんだね。たった1枚100円のチョコレートで、世界がつながっているんだよ」

お金とは「人からの感謝のしるし」

岡本さんが続けます。「お金は感謝のしるしだよ。お金は人から感謝されることで稼ぐことができます。『はたらく』というのは、はたの人(他人)を楽にすること。周りの人を楽にすること。楽にしてあげられるから、みんなに感謝されて、感謝のしるしのお金が手に入るんだね」
 
そうです。岡本さんが小学生にお話をしている中にあるように、冒頭の質問の答えは、「お金は感謝のしるし」です(ハッピー・マネー®ワークブックより)。

そんな岡本さんの言葉を聞きながら、私は、「子供たちは、どう感じただろうか?」と考えました。大人は、「お金は大事だ」とは思っていても、一方では、現実としてなんとなく「汚いもの」というイメージもあります。そうした「大人が抱くイメージとは違う、お金の価値を感じてくれればいいなぁ」と思いましたが、岡本さんの説明こそ、本当にわかりやすくお金の素晴らしい価値を伝えるものです。

岡本さんは「ハッピー・マネー®・ピッグ」という「4つのお金の出入り口」を持ったアメリカ生まれのブタさんの貯金箱(ピギーちゃん)を相棒にして教えます。

4つのお金の出入り口とは「SAVE(貯める、貯蓄する)」「SPEND(つかう、消費する)」「DONATE(寄付する、譲る)」「INVEST(投資する、増やす)」です。お金をこのように4つに分けて考える、「しあわせ持ちになれるハッピー・マネー®四分法」を子供たちに教えています。

大きな画用紙の「しあわせ持ちになるハッピー・マネー®四分法」には、「自分が幸せになるためにお金をどう上手に使えばいいのか」「もっと幸せになるために我慢してお金を貯めることがいかに必要か」など、色とりどりの絵と言葉で描かれていました。また、家族や友人や困った人のためにお金を譲ったり、良い行いをしたり、人のために働いたりすることなどがいかに大事なことかを教えます。おかげで、子供たちは、お金を有効に使うことで自分の人生により確かな目標を持ったり、楽しく生きることができるということにも、自然に考えをめぐらせているようでした。

子供たちの素直で、前向きな考えや気持ちを聞いてとても嬉しく、頼もしく感じました。暑い夏の日の子供たちのためのお金のワークショップ@霞が関は、同伴した保護者の方々にとっても、子供の金銭教育を考えるよいきっかけになったのではないかと思います。

さて、もう少しお金について考えてみましょう。今度は「中級編」です。

次の2つの質問について、皆さんならどう答えますか。これらは、岡本さんが東京都内の某公立中学でのハッピー・マネー®教室で、生徒から受けた質問です。もちろん小学生も中学生も関係はありません。

Q1: お金持ちになったら人の性格は変わってしまうのでしょうか?

おもしろい質問ですね。児童文学や小説、漫画、ドラマに至るまで、お金持ちはよく「意地悪キャラ」「嫌な人キャラ」として描かれます。「守銭奴」という言葉もあるように、金銭に対する欲が強く、執着する人は確かにお金が貯まりそうですが、お金持ちになったら性格が変わるかどうかは、わかりませんね。

岡本さんは、「使う人の性格によってお金の価値が変わる」とおっしゃいます。「品格の高い人が使うお金は長期的に多くの人を幸せにするし、品格の低い人が使うお金は刹那的で、自分だけの小さな(そして下品な)満足感しかもたらさない。大切なことはお金を使う主体がきちんとした判断力を持つということ」と述べています。

やはり子供のマネー教育をしているFP(ファイナンシャルプランナー)の西岡奈美さんは、「お金を持つ人のあり方で、お金は良いものにも悪いものにもなる。お金には良くも悪くもパワーがあり、それを良いほうに使うのか、そうでないほうに使うのかは扱う人次第」と言います。

また別のFPの住山志津枝さんは、「お金の正しい使い方を知らない人がお金をたくさん持つと性格まで変わってしまうかもしれない。包丁は、正しく使えばおいしい料理を作るための便利な道具だが、間違った使い方をすれば人を傷つける。お金も同じ。正しく使えば、人を幸せにするが、間違った使い方をすれば自分も人も傷つける道具に変わってしまう」と述べています。読者の皆さんはどう思いますか。

Q2:お金をたくさん稼げるようになるために、今自分がすることは何ですか?

これに対する答えを見る前に、小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10(2017年・日本FP協会)を見てみましょう。それによると、男子は昨年同様、「サッカー選手・監督など」「野球選手・監督など」「医師」が人気トップ3ですが、なんと「ユーチューバー」が6位にランクインしています。女子のトップ10は、「看護師」「パティシエール」「保育士」「医師」など、手に職をつける馴染みの職業が占めています。

小学生の子供たちにとって、「好きなことや憧れ」「世の中の役に立つこと」が職業につながればいいなという思いと「稼げる」ことはちゃんと結びついているとも言えます。また、「たくさん稼ぎたい。できれば楽しく」という考えが強くなってきている、と言えるかもしれません。これも時代の流れでしょうが、親としては「楽しく稼ぐ」を「楽して稼ぐ」と履き違えないようにしっかり伝えたいものです。これは、ハッピー・マネー®ワークブック「お金はたのしく稼ぐ」でも伝えています。

さて、Q2の答えはいろいろ考えられると思いますが、代表的な答えは以下の2つでしょう。FPの中野靖之さんは、お金をたくさん稼ぐようになるには、「勉強や体力づくり、精神力の強化といった自分への投資が大事」、FPの竹内かおりさんは「私なら夢中になれることを見つけて、夢中になること、と答えます!」といいます。読者の皆さんなら、どう答えますか?

残り少なくなってきた夏休み、ぜひお金のことについて親子で話し合ってみてください。

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