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城氏提言「セネガル戦では川島、長谷部の先発メンバー外しを再考すべし」

強敵セネガルから勝ち点を奪うために西野監督は川島、長谷部の先発外しを検討すべきーというのが城氏の提言だ(写真・ロイター/アフロ)

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歴史的勝利をコロンビア戦で刻んだ日本代表の本当の戦いはここから始まる。セネガルからは最低でも勝ち点「1」を奪わねばならない。ポーランド対セネガルの試合は、現地のメディアセンターで見たが、アフリカのチームらしく、しなやかでスピードがあり、個々の身体能力は高い。前への推進力はワールドクラスで、それが国民性なのかもしれないが、一度乗せると手がつけられない勢いをチームにもたらす。ポーランド戦でもオウンゴールで先取点を奪うと一気にテンポアップした。一人ひとりが守備にも献身的で運動量も多い。エースのサディオ・マネだけでなく、特にゴールを奪ったエムバイエ・ニアン、イスマイラ・サールの両サイドが要注意。ここがセネガルの攻撃起点となっている。

守備は組織的だが、時折、集中力に欠ける。ポカも目立つのだ。何かがひとつ狂うと、急に守備組織が機能しなくなって乱れる。ゴールに向かう推進力とスピードを生かしたオフェンス、つまり「前へ」は強いが、一方で、その裏に弱点がある。

 日本は、11対10で数的有利となったコロンビア戦で、相手のディフェンスの裏や、合間に狙いを定めてパスを通して再三攻撃のチャンスを作ったが、そういう揺さぶりで、セネガルのディフェンスをボールウォッチャーにしてしまいたいところだろう。

私は、セネガルにリズムを作らせないためには試合開始15分の攻防が重要だと考えている。ここで粘り強く、セネガルが嫌がって、イライラするようなディフェンスのマークを続ければ、必ず隙が生まれる。セネガルは、ポーランド戦の序盤は引いて守っていたが、日本は引かずに中盤で、積極的にプレスをかけなければならないだろう。
 
 コロンビア戦では、セカンドボールの争奪に勝って、そこを支配できたが、セネガル戦でも、ガムシャラに球際に行き、セカンドボールを徹底して拾っていくことが重要になる。
逆に、ここでの攻防にミスが出るとスピードのあるカウンターの餌食になる。
そして、ディフェンスでは、不用意なスライディングはやめたほうがいい。セネガルの選手は、まるで足が伸びるかのように対応してくるため、不用意なスライディングを仕掛けた場合、簡単に外されて、そこからピンチにつながる危険性さえある。
 ワールドカップの戦いは、たったひとつのミスが命取りになるのだ。
 キーマンは乾、原口の両ウイングだと考える。真ん中を崩すことは互いに難しい。攻守において、サイドを制するものがゲームを制するという展開になると予想する。

 先発メンバーについての再考は必要だろう。
西野監督は、名前や実績にとらわれずコロンビア戦では、現状でのベストメンバーを組んだ。コロンビア戦でのメンバーをベースに戦うとの報道もあるが、そのイズムを貫くのであれば、厳しい意見かもしれないが、GKの川島は交替したほうがいい。コロンビア戦でのFKで同点にされたシーンは、確かにジャンプした壁が障害になって蹴る瞬間が川島には見えなかったかもしれない。ボールが壁の下をすり抜けてからの対応になるが、あれくらいのグラウンダーのボールは反応して止めなければならないだろう。
 
 私は、ガーナ、スイスと2試合あったW杯の前哨戦から指摘しているが、今の川島は安定感に欠く。やはり35歳の年齢面が影響しているのかもしれないが、瞬間的な反応、最初の一歩が遅いのだ。川島が代表チームの正GKの座を手にしたのは、8年前の南アフリカ大会の直前だった。そこで抜擢されて好セーブを連発。岡田監督は、ベテランの楢崎から若手の川島への正GK変更を決断した。ポジションの性質上、ベテランになってもプレーを続ける名GKは少なくないが世代交代の波はやってくる。

 また長谷部の動きも気になった。狡猾なファルカオにファウルを誘われ、そこからFKを与えることになったが、これまでの長谷部ならば、ああいうポジションで誘いに乗ることはなかった。誰にもまさる経験値と、バランサーとしての長谷部はチームに欠かせない存在ではあるが、今の彼のキレとスピード、運動量ならば、山口蛍に思い切って替えてみるという手があってもいいのではないか。

特にセネガルは運動量が多いチームである。中盤の激しいプレスの攻防が勝敗をわけることになるのであれば、山口―柴崎のボランチコンビでスタートしても面白いだろう。

 セネガルは、最終戦にコロンビア戦を控えているため、この試合で勝ち点「3」を取るために目いっぱいにくることは間違いない。そこには隙が生まれるが、逆にリズムに乗られると勝ち点「3」を奪われるという悲劇が起きる可能性も否定できない。この試合に勝った方がグループリーグ突破に王手、或いは、コロンビア対ポーランドの結果次第では、突破さえ決まる大一番である。いずれにしろ厳しい戦いが待ち受けている。

 (文責・城彰二/元日本代表FW)

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