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スズキ「4代目ジムニー」何がどう変わるのか


4代目に生まれ変わるスズキの新型「ジムニー」(写真:スズキのティザーサイトより)

スズキは6月18日、同社ホームページ上に新型「ジムニー」の先行情報サイトを開設し、7月に発売する同車の一部情報を公開した。


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「ジムニー」はスズキが売っているSUV(スポーツ多目的車)タイプの4輪駆動(4WD)車で、新型は4代目に当たる。1970年に初代(型式LJ10)、1981年に2代目(SJ30)、1998年に3代目(JB23)と、世代交代までのインターバルがとても長いが、3代目から今回の4代目登場まで、なんと20年もの年月を要した。

世界各地のジムニーユーザーにとってはまさに、待ちに待ったフルモデルチェンジだ。ジムニーは日本では軽自動車規格が主力で、また海外ではエンジンとボディサイズが大きい普通車規格として販売され、世界市場で累積285万台を誇るベストセラーである。

軽自動車「ジムニー」と普通車「ジムニーシエラ」

今回、公開された一部情報で明らかになったのは、4代目ジムニーは先代モデルと同様に、大きく2つの車系があることだ。ひとつは、排気量660の軽自動車「ジムニー」。もうひとつが、排気量1500ccの普通乗用車「ジムニーシエラ」だ。車体の骨格は両車とも、初代から3代目まで採用したラダーフレーム形状の考えを継承した上で新開発とした。駆動方式はFR(フロントエンジン・リア駆動)で副変速機付きのパートタイム4WDとなる。

「ジムニー」はベースグレードの「XG」、中間グレードの「XL」、そしてデュアルセンサーブレーキサポートやクルーズコントロールなどの機能を含む最上級グレードの「XC」。一方、「ジムニーシエラ」はベースグレードが「JL」、そして上級が「JC」となる。


新型ジムニーの内装(写真:スズキのティザーサイトより)

トランスミッションは「ジムニー」「ジムニーシエラ」ともに5速マニュアルと4速オートマチックの2種類が設定される。

両車共通で特徴的なのは明るい印象の豊富な外観カラーラインアップで、これまでのジムニーでは採用のなかったルーフトップをブラック色とする2トーンカラーもオプション設定した。

こうした情報を受けて、私は個人的に新型ジムニーの購入を決めた。ティザー公開の週はちょうどアメリカ取材と重なっているため、アメリカから日本に戻り次第、スズキのディーラーで先行予約の手続きをする予定だ。

これまでジムニーどころか、クロスカントリー系のクルマすら個人所有したことのない私が、なぜジムニーを買うのか。

私はテストカーの姿を何者かが事前に収めたスパイフォトとスパイ動画を見て、4代目ジムニーの購入を即断した。数カ月前、YouTubeで流れていた海外仕様車の欧州テスト風景の非公式な動画をたまたま見て、その魅惑的な外観デザインと安定した走りに惹かれた。これは海外仕様の「ジムニーシエラ」である可能性が高く、「ジムニー」はオーバーフェンダーがないなどボディサイズは少しこぶりになることを予想した上で、新型ジムニーに惚れてしまったのだ。

自動車開発に携わる人、特にカーデザイナーは「クルマは見た目が100%」と消費者の自動車購入の動機を表現することが多い。その法則に、私はまんまとはまってしまった。

自動車産業はいま、100年に一度と言われる時代変化の真っただ中にある。自動運転、EV(電気自動車)、コネクテッドカーという3つの技術領域と、ライドシェアリングなど新しいサービス事業であるMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)が融合することで、消費者の自動車に対する考え方が大きく変わる可能性がある。

そうした時代変化の現場を世界各地で体験する中で、自分自身の軸足となるモノが必要ではないか、と感じている。

日本の軽自動車は国際的な評価が高い

そこでまず浮上したのが、軽自動車だ。世界各所で出会う自動車業界関係者の多くが「日本のマイクロカー(軽自動車)のコストパフォーマンスと内外装のデザインに対する感性は、日本以外の国では到底真似できない」と舌を巻く。私はこれまで、日本で複数台の軽自動車を所有していたことはあるが、さらに一歩踏み込んで、軽自動車の中でも特異な存在であるジムニーへの関心が高まった。


新型ジムニーの運転席周り(写真:スズキのティザーサイトより)

これまでとは違う視点で「人とクルマ」「クルマと社会」そして「社会とクルマ」について本連載で考えていきたい。ただし、決してスズキとのタイアップ記事ではないことをお断りしておく。私はこれから、ジムニーのいちユーザーになるだけだ。

ジムニーにはオフロード走行用に高額な改造を施すヘビーユーザーや、山間部や雪道での生活四駆として多用しているユーザーなど、ジムニーユーザーの大先輩が大勢いる。その中で私は、ジムニー初心者に過ぎない。

そうした初心者目線で、4代目への期待を少しだけ紹介したい。

通常、メディア向けの新車試乗会は新車発表会の数週間から1カ月ほど先になる場合が多く、4代目の走りを実際に味わることができるのはまだ当分先になる。


3代目ジムニーに乗ってみて気になったのは…...(筆者撮影)

ということで先月、スズキから3代目ジムニーの広報車を借り出し、数日間のテストドライブをすることで、4代目ジムニーへ期待することを洗い出してみた。

最も気になったのが、乗り心地とハンドリングだ。市街地や山間部での走行では、ずっしりとした雰囲気がジムニーらしさを醸し出す。その反面、高速道路の走行は苦手だ。最近のスズキ車を含む一般的な軽自動車のレベルで考えて、さらなる直進安定性が求められる。

3代目よりもパワーとトルクが欲しい

また、危険回避の視点で、もう少し動きのキレが欲しいと感じた。実は、首都高速湾岸線を日中に走行中、斜め前方のクルマからボディのプラスティック部品が外れ、自車の走行ラインの正面に落下した。これを避けるため、大きく操舵が必要だったが、かなり神経を使ったのだ。


3代目ジムニーと比べてどのように進化しているのか楽しみだ(筆者撮影)

エンジンについては、もう少しパワーとトルクが欲しいと感じた。高速走行中のエンジン回転数がかなり高いことも気になった。4代目ジムニーは最新のターボエンジンとなることで力強さが増すことは確かだが、オートマチックは4速のため、どの程度まで回転数が下がるのかは疑問が残る。私は4代目と一緒に日本各地を巡ってみたいので、高速走行の性能アップを大いに期待している。

ジムニー初心者による、新型ジムニー体験記。並びに、ジムニーを通じて、日本のクルマ造りを考える旅を本連載で綴っていこう。これからどのような展開になるのか、不安と期待でいっぱいである。


ジムニーは1世代のモデルサイクルが長いのが特徴だ(スズキのHPより)

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