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IS、シリア残留勢力の現状 支配地域は5%未満に

イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と呼んでいたシリア北部ラッカから撤退後、破壊された市街を歩くクルド人主導部隊「シリア民主軍」の戦闘員ら(2017年10月20日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】自称「カリフ制国家」が昨年崩壊したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は、現在もシリア国内で複数の孤立した地域を掌握している。

 だが、シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、ISの支配地域はシリア全土の5%未満となっている。

■ダマスカスへの脅威は?

 ISの戦闘員らは首都ダマスカス南部の幾つかの小地区でその存在を維持している。これには、タダモン(Tadamon)やハジャル・アスワド(Hajar al-Aswad)、ヤルムーク(Yarmuk)のパレスチナ人難民キャンプが含まれる。

 今週初めには、別の武装勢力が政府との合意で明け渡したダマスカス南部カダム(Qadam)近郊の地区を、権力の空白に乗じたISの部隊が、夜間の奇襲作戦によって掌握した。

 バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、反体制派の拠点、東グータ(Eastern Ghouta)地区に対し5年間の包囲の末、先月攻撃を開始したように、首都防衛に全力を注ぐと明言している。

 シリアの政府系日刊紙アルワタン(Al-Watan)は21日、ハジャル・アスワドをISの主要拠点と特定し、政権側の次の目標はダマスカス南部の複数の地区になるだろうと伝えた。

■「カリフ制国家」の残党

 しかし、ISが今も掌握するダマスカスの複数の地区は、ISが2014年に宣言したシリアとイラクにまたがる「カリフ制国家」に全く接続していない。

 ISのカリフ制国家は、3年にわたる国際的な軍事作戦によって昨年崩壊し、残された拠点の立て直しはほとんど行われていない。

 米主導の有志連合とそれに同盟するクルド人部隊、またロシアの支援を受けるシリア政権軍とそれに同盟する民兵組織はそれぞれ、シリア東部の砂漠地帯に潜むIS戦闘員の行方を今も追っている。

 イラク国境に近い東部デリゾール(Deir Ezzor)県では、IS戦闘員らの潜伏地域への空爆が続いている。この地域の戦闘員らは、ISが勢力を増す前に得意としていたゲリラ戦術への回帰を強いられている。また、ホムス(Homs)県でもISの複数の部隊が活動を続けている。

 シリアに残留するIS戦闘員数の推計は、データによって差が激しい。米独立系シンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)のニコラス・ヘラス(Nicholas Heras)氏は、その数を8000〜1万3000人と推測する。

■IS復活の可能性は?

 各国機関などはこれまで一貫して、「カリフ制国家」は滅びたものの、組織としてのISはいまだ存続していると警告し続けている。また、ISをかつての規模にまで成長させた社会情勢や経済状況も消え去ってはいない。

 有志連合を率いる米政府は、シリア全土で続くISとは関連のない戦闘が、ISとの戦いの大きな妨げとなっていると指摘する。まさに今週、北西部アフリン(Afrin)では、トルコ軍による砲撃によって有志連合と連携関係にあった勢力が撤退を余儀なくされた。

 だが、オクラホマ大学(University of Oklahoma)中東研究センターのジョシュア・ランディス(Joshua Landis)代表は、ISの復活は難しいだろうと予測する。

 同代表は「(ISが)勢いを取り戻すのは至難の業だろう。2014年とは状況が全く違う」と述べ、シリア軍の勢力が大幅に増強されていることを強調した。
【翻訳編集】AFPBB News

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