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二人のCEOに聞く「経営に必要な資質」

二人のCEOに聞く「経営に必要な資質」

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経営者として必要な資質、それを体得するために実践すべきことは何なのか? スペース・デブリ(宇宙ゴミ)の除去に関するサービスを提供するアストロスケールの岡田光信とYouTubeチャンネルのマネジメントや動画制作サポートをするUUUM(ウーム)の鎌田和樹に聞いた。[第1回/第2回]

鎌田和樹(以下、鎌田):社長になって気がついたのが、事業は急に生まれるわけではない、社長は常に種を蒔き続けなければいけないということ。「この人と会って何になるのだろう」という打算が働くときってあるじゃないですか。でも、自分の時間を犠牲にしてでも種を蒔けば、後々返ってくる気がします。

最近、「運も実力のうち」という言葉が好きなんです。「同じ時間の中で回数多く動けば成功確率は上がる」と考えたら、人よりも動いた分だけ返ってくるし、実力につながると思うんですよね。

岡田光信(以下、岡田):それは同感ですね! 僕は「福作り」という言葉が好きです。誰に会おうがどんなところに行こうが、何かしら点がつながっていますから。

経営者として考えていること

鎌田:1%でも自分の会社を好きじゃない人に社長はできないと僕は思っているんです。僕が最初にリスクを感じたのは銀行から2億円借りたとき。個人が連帯保証をする借金で、社長個人の責任になるので、勇気がいると思いました。でも、そういうリスクをとってでもやりたいことがあったので当然サインをしました。

僕の場合は、経営をやっている実感はなくて、やりたいことをやりたいから経営をしている。つまり、自分が好きなことをやれるよう、そして仲間が会社というコミュニティーの中でがんばっていけるよう、組織にして、人事などの会社に必要な仕事もやって、そのうちに「経営」になっていったという感じです。

岡田:人や戦略も当然考えるのですが、僕は機嫌よくいることを心がけています。オフィスへ行くときはギャグを言って入る。会社に電話をするときに、タレントさんの名前を名乗ったりする言ったりする、「小栗旬です」とか言って(笑)。いいんです、そんなくだらないことで。会社のトップが機嫌がいい、ということが会社の衛生上いい。上司の顔色を見るなどの無駄な気遣いをさせないようにしています。
 
鎌田:僕は「迷ったら、YouTubeを見ろ」とよく言います。新規事業もYouTubeに転がっているだろうし。僕らの事業はYouTubeにクリエイターがいたからできている。新入社員が1か月目にやることは朝から晩までYouTubeを見続けることです。おそらく、仕事中YouTubeを見ていても怒られない唯一の企業です(笑)。

苦しいから美しく見える

岡田:順風満帆に見えると言われますが、「バレリーナ症候群」みたいなものです。バレリーナが一番美しく見える瞬間は、一番苦しいはず。つま先立ちして足はつりそうなぐらいプルプルして。そういうのが経営でもあるのではないかと思うんです。

経営者はヒト、技術、お金、国際関係、交渉などを同時に考えています。自分は楽器を弾けないけれども、オーケストラの奏者をコントロールしている指揮者みたいなものです。プルプルしつつも、常にハッピーで堂々としていられるのが理想ですね。

鎌田:僕はもっと市場を作りたいなど、社長としてのやりたいことが止まらず溢れています。岡田さんのオーケストラの例えでいうと、次の演目に入れたいものがたくさんある。事業でやりたいと決めていることがあっても、やれる人がいないと進めない。適任者が入ってきて、やっと事業としてスタートできるという状態です。このスピードを速めたいですね。

理想の状態というのはありますが、永遠にたどり着くことはないと思います。現在の理想にはたどり着くのでしょうが、その時にはすでに次のやりたいことが見つかっているはずなので。理想とかやりたいことがどんどん生まれて、次々に行動に移していく人が社長なのではないでしょうか。この会社に関して僕が誰にも負けないことは、会社の良さや好きなところを永遠に語れる情熱。人がついてきてくれたら勝手に会社は大きくなっていくだろうと思います。

岡田:創業者って、いつも坂の途中なんですよね。一つを解決したらまた次に解決したいことがなる。僕はスペース・デブリを除去できたら次に解決したいことが出てきていると思う。デブリはめちゃくちゃ多いから、生きている間に終わるかどうかわかりませんが(笑)。

岡田光信(おかだ みつのぶ)/アストロスケールCEO ◎1973年生まれ。シンガポール在住。東京大学農学部卒業。Purdue University MBA修了。高校生のときにNASAで宇宙飛行士訓練の体験をして以来、宇宙産業への思いが強くなる。宇宙ゴミを除去することを目的とした宇宙ベンチャーASTROSCALE PTE. LTDを創業。

鎌田 和樹(かまだ かずき)/UUUM(ウーム)株式会社 代表取締役・CEO◎19歳で上場企業へ入社。出店担当として社長より直々に携帯電話ショップ出店を任命されテレコムサービス株式会社にてソフトバンクショップを単月100店舗出店。 ショップ運営、アライアンスなどさまざまな経験をつむ。2011年からはイー・モバイル一次店の代表取締役を務める。数々の功績を残した後、孫泰蔵氏との出会いから衝撃をうけベンチャーの道へ。その後、HIKAKINとの出会いをうけて30歳を手前に独立。

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