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帰りたくても帰れない…モンゴルの北朝鮮労働者の苦悩

国連安全保障理事会の制裁決議を受け、世界各国から締め出されつつある北朝鮮労働者。雇用許可や就労ビザを取り消され、帰国を余儀なくされているが、その一方で帰りたくても帰れないと嘆く人びともいる。モンゴルにいる北朝鮮労働者だ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

現地の韓国人ビジネスマンによると、不況に襲われたモンゴルでは、建設工事がいたるところで中断し、下請け企業での賃金の遅配、不払いが続出している。その影響をまともに受けたのが、北朝鮮労働者だ。

彼らは給料の額とは関係なく、北朝鮮当局に一定額の上納金を払わなければならない。賃金をようやく受け取ったとしても、上納金を払えば手元に残るのはわずか。まともな生活は望めない。

派遣期間は5年だが、喉から手が出るほど外貨を欲しがっている北朝鮮当局は、期間を勝手に延長してしまう。逃亡して勝手に帰国したり、脱北したりしないようにパスポートを回収、外出も制限している。既に7割が帰国したと伝えられているが、未だにモンゴルに残る1000人(人権団体調べ)の北朝鮮労働者は苦悩の日々を送っている。

(関連記事:モンゴルに滞在していた北朝鮮労働者の約7割が帰国)

北朝鮮労働者をめぐっては長時間労働、北朝鮮当局による賃金の搾取、外出の制限など、人権侵害だとの批判が提起され続けてきた。

ところが、モンゴルの北朝鮮労働者は比較的自由な暮らしをしていたという。

モンゴル政府に政策諮問を行っていた韓国交通研究院のカン・ジェホン院長によると、北朝鮮とモンゴルが労働者の送り出し・受け入れ協定を結んだのは2008年のことだ。

その当時、北朝鮮労働者は税金を免除され、部屋を借りて、北朝鮮では考えられないような自由で豊かな暮らしをしていた。

1990年代に市場経済に転換したモンゴルは、2008年のリーマンショックの影響を受けたものの、鉱物資源の国際相場の回復により2010年からはV字回復を果たし「アジアの新たなトラ」「モンゴルのオオカミ」などと注目を集めた。

上昇する賃金と自由な暮らしに憧れモンゴルを目指す北朝鮮労働者が増え、2000年代初頭の300〜500人から、協定締結後には5000人に達した。

ところが政府の外資規制、世界的な資源安、輸出の8割以上を占める中国の成長鈍化で、モンゴル経済は2015年ごろから不況に転じ、対外債務の返済に困り、今年5月には国際通貨(IMF)からの資金援助を受け入れるほどに経済が悪化した。

賃金が減らされた北朝鮮労働者たちは、家賃や交通費が払えなくなり、建設現場の宿舎に戻っていった。コメとスープだけの食事で栄養状態は劣悪で、賃金ももらえず、健康に問題を抱えた人が多いと言う。

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