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Pixel 2 レビュー:Googleが目指したベストなスマートフォン

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

開発者向け? それとも一般向け?

2017年10月に発表された、Google(グーグル)のリファレンス端末こと「Pixel 2/Pixel 2 XL」。前モデルのPixel/Pixel XLがいまだに販売されない日本市場からは遠い話のようにも感じてしまいますが、米GizmodoのSam Rutherford記者はこの新型スマートフォンをどのように評価しているのでしょう?

Pixel 2/Pixel 2 XL

・これは何?:Googleの新型スマートフォン

・価格:Pixel 2は650ドル(約7万3000円)から、Pixel 2 XLは850ドル(約9万5000円)から

・好きなところ:デュアルフロントスピーカーとピュアなAndroid OSを搭載

・好きじゃないところ:イヤホンジャックなし、Pixel 2の外観は無骨でバッテリー駆動時間も長くない

昨年Googleが「Pixel」を発表したとき、そこにはたしかにGoogleの主張がありました。たとえ開発は他社に頼っていたとしても、ようやくブランドとロゴから他社の存在を排除することができたのです。正直、前回の端末デザインはかっこ悪くて、防水仕様やストレージ拡張などの一般的な機能すらなく、なかでも極悪だったのが発売1ヶ月後にようやく手に入れられるという入手困難さ。しかしそれらの要素があってもPixelのHDR撮影はAndroidスマートフォン体験を塗り替えるほどのものでした。

そして約1年が経過する間にGoogleによるHTCのPixel部門の買収などがあり、登場したのが5インチのPixel 2と6インチのPixel 2 XLです。そのスペックはIP67の防塵防水や美しい有機ELディスプレイ、QualcommのSnapdragon 835と4GBのRAMを搭載するなど、他社のハイエンドAndroidスマートフォンに見劣りしないもの。背面には丸い指紋認証センサーと、新たにマット素材とガラス素材からなるツートンデザインを採用。シンプルながら前モデルよりも改善されたデザインは高印象ですが、細かい部分を見ていくと状況は変わっていきます。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

カメラ位置やGoogleロゴの違いはありますが、Pixel 2とPixel 2 XLは非常によく似ています。しかしひっくり返して表を向けると、2つのスマートフォンは大きく異なることに気づきます。5インチ画面のPixel 2のベゼルは非常に大きく、2017年のフラッグシップ端末としてはここまでのものは既に例を見ません。また画面四隅もカーブしておらず、画面比もレトロな16:9と非常に無骨で古臭い印象。

また2,750mAhのバッテリーを搭載したPixel 2の駆動時間は、3,520mAhのバッテリーを搭載したPixel 2 XLよりもかなり短くなっています。我々のテストではPixel 2の駆動時間が8時間59分だったのに対し、Galaxy S8は9時間12分、そしてPixel 2 XLは11時間17分でした。この結果には正直がっかりです。このことを考えると、200ドル(約2万2000円)高くてもPixel XL 2が欲しくなります。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Galaxy S8やS8 Plusと比べると、Pixel 2のデザインは古臭い

比べてみるとPixel 2 XLのデザインは非常によくできており、より細いベゼルに高い画面/本体面積比率を達成しています。しかしながらその画面は考えもので、斜めから見るとそのPOLEDディスプレイは青く変化してしまうんです。これは、通常の有機ELディスプレイを搭載するPixel 2では起こらない現象。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
並べてみると、Pixel 2 XLの画面を斜めから見た時の色変化は顕著

個人的にはPixel 2からイヤホンジャックが排除されたことに納得がいきません。たとえUSB Type-Cから3.5mmイヤホンジャックへの変換ドングルが同梱されているとしても、イヤホンジャックを捨て去るのは早すぎませんか。いっぽうで、フロントステレオスピーカーの搭載は評価したいですね。なんだかHTCの魂が生きているような気がしてしまいます。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Pixelシリーズの特徴となるツートンカラー、不思議と魅力的に感じるようになってきた…?

正直Pixel 2のデザインは魅力的とはいえませんが、肝心なのはソフトウェア。リファレンス端末ということで、他社のAndroidスマートフォンのように邪魔なスキンやカスタマイズを搭載せず、Google謹製のAndroid体験をフルに味わうことができます。Google Photosが密かに写真からカスタムアルバムを作成していようと、通知に天気や交通情報、最新情報が表示されていようと、これこそが素の「Android Oreo 8.0」なのです。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Pixel 2のベゼルはかなり分厚い

ホームスクリーンのGoogle検索バーが画面下部に移動したPixel 2。さらに文字のタイプすら面倒な場合には、端末を握ってGoogle アシスタントを起動し、声で指示を与えることもできます。この「アクティブエッジ」と呼ばれる機能はちょっと馴染みのないものですが、声でGoolge アシスタントを起動するよりはスマートな気もしますね。

しかし残念なことに、このアクティブエッジはGoogle アシスタントの起動にしか使えません。「Galaxy S8」の「Bixby」ボタンでもそうなのですが、せっかく新しいハードウェアを搭載したならカスタマイズ機能も提供して欲しいですよね。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Google Lensは正確なことも…?

このように握って操作できるスマートフォンにはHTCの「HTC U11」などがすでにあるのですが、Pixel 2は初めて「Google Lens」を搭載した端末。これは撮影したものがなんなのかを判断できる機能なのですが、ときにはうまく機能しなかったり、またあるときはフェラーリ458をただの「スーパーカー」と判断するなど微妙な点もありますが、正確に対象物を言い当てたときにはつい感心してしまいます。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Pixel 2は色合いだけでなく、奥行き感やシャープネスでもGalaxy S8に勝っています

さて、注目のカメラ画質について見ていきましょう。f値1.8やシングルレンズという構成にもかかわらずその品質は素晴らしいものです。明るい場所でも暗い場所でもGalaxy S8やiPhone 8に引けを取ることはなく、「HDR+」モードのおかげで勝ることすらありました。上のかぼちゃの写真や、もちろんGalaxy S8の写真もいいのですが、Pixel 2のほうがよりオレンジ色やかぼちゃのディテールをとらえることに成功しています。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
一見するとiPhone 8のほうが色彩豊かですが、Pixel 2では背景オブジェクトが白飛びせず優秀

上の美味しそうな中華料理の写真を見てみましょう。一見iPhone 8のほうがよく撮影できているように見えるのですが、ティーポッドや茶碗は白飛びしてしまっています。しかし、Pixel 2ではそのようなことは起きていません。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
非常に暗い状況だと、Pixel 2のHDR+でもうまく撮影できません

一つ気になるのが、非常に暗い状況下でのPixel 2の撮影品質。たとえばろうそくの明かりだけみたいな状況だと、写真はぼやっとして解像度が落ち、ノイジーなものになってしまいます。iPhone 8と比べるとその差は顕著。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
iPhoneに続き、イヤホンジャックを排除したPixel 2

カメラは暗所下での撮影を苦手とするものの、普段利用する分には撮影対象にかかわらず十分な品質をもたらしてくれます。これはGoogleの最近のハードウェアに象徴される動きで、スペックやハードウェアうんぬんよりもソフトウェアがあなたがやりたいことをひっそりと、しかし頻繁にサポートしてくれるのです。

Pixel 2で最も興味深い機能は「アクティブエッジ」による感圧センサー操作でしょう。これは本体を握り込むとスマートフォンが反応してくれるというものです。

Pixel 2のデザインとバッテリー駆動時間がまともだったら…。しかし、Pixel 2 XLのデザインはシンプルながらかっこよく、特にブラック/ホワイトモデルのオレンジ色の電源ボタンなどは好みです。いっぽう、Pixel 2のデザインにはあまり力が入っていないような? まぁ開発者向けとなるPixelシリーズは内部のソフトウェアが肝心で、デザインで選択するものではありませんしね。問題ありません。

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

まとめ

・Pixel 2 XLはかっこよく、バッテリー駆動時間もより長い

・Pixelの新しいホームスクリーンレイアウトでは、Googleの検索バーがクイック起動アイコンの下に

・HDR写真の処理の品質はピカイチ、ただし非常に暗い場所での撮影は苦手

・アクティブエッジ 感圧センサーによる操作はGoogle アシスタントの呼び出しにしか使われていない

・microSDカードスロットやイヤホンジャックはないよ

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スペック情報

Pixel 2

縦横比16:9の5インチ/1,920×1,080ドット有機ELディスプレイ・バッテリー容量は2,700mAh・本体サイズは144.7×68.6×7.6mm・重量は142グラム・本体色はブラック、ホワイト、ブルーの3色

Pixel 2 XL

縦横比18:9の6インチ/2,880×1,440ドットPOLEDディスププレイ・バッテリー容量は3,520mAh、サイズは157.5×76.2×7.6mm・重量は176グラム・本体色はブラック、ブラック・ホワイトの2色

共通仕様

Android 8.0 Oreo・QualcommのSnapdragon 835プロセッサ・4GBのRAM、64GBか128GBの内蔵ストレージ・フロントステレオスピーカー・802.11 a/b/g/n/acのWi-Fi対応・Bluetooth 5.0・eSIM・アクティブエッジ 感圧センサー・IP67の防塵防水・USB Type-Cコネクタ・3.5mmイヤホンジャックへの変換アダプタ同梱

Image: Sam Rutherford/Gizmodo US
Sam Rutherford - Gizmodo US [原文]

(塚本直樹)

原文リンク

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