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【試乗記】ベントレー・ベンテイガ、ベントレー史上もっともオーナーを選ぶクルマと言っても過言では無い:今井優杏

【試乗記】ベントレー・ベンテイガ、ベントレー史上もっともオーナーを選ぶクルマと言っても過言では無い:今井優杏

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 まるで冬場のインフルエンザがごとき猛威を振るい、破竹の勢いで全世界を席巻するSUV旋風は依然留まることを知らず(や、実はすでに欧州方面では次なるトレンドが生まれつつあると感じているのだけど、それはまた別の機会に!)、これまでそんなデカ・ボディはむしろdisる方向でクルマ作ってたやん!みたいなラグジュアリーカー・メーカーまでもが、じゃかすかセグメントに参入しているのは諸兄もご存知のところだと思う。

 導入に際し、中でも個人的に最もドギモ抜かれたのは、マセラティのレヴァンテと、そして、今回ご紹介するベントレー・ベンテイガである。

 だって"あの"ベントレーですよ。なにゆえのご乱心かと最初は我が目を疑ったものだけど、いざ実車を目の前にすればさらにその異形感に戦いてしまうこと間違い無しだ。

デカい。
とにかくデカい。
というか、分厚い。

圧倒的な質量感なのである。ナカミにミッチミチに空気の詰まったバランスボールがごとき押し出しで、迫力満点の超絶グラマラス・ボディなのだ。そんなつもりはなくてもつい口が勝手に「すげーなこりゃ」なんて、ひとりごちてしまうくらい。

 数値にすれば 5,150 × 1,995 × 1,755 。全幅 2 mですよ。もしかしたら日本一低い山、大阪の天保山よりも大きいかもしれない。・・・んなわけない。ごめんなさい、言い過ぎました。しかし、そんな笑えない冗談のひとつも飛ばしたくなるくらいに、その佇まいは古今未曽有。お値段 2,695万円。実はベントレーとしては、ハイエンドなわけではない。だけど、このボディサイズを維持するにはそれなりの土地と、そして同時に資本力が必要になることを思えば、ベントレー史上もっともオーナーを選ぶクルマと言ってもいいのかもしれない。ガレージに迎えることが叶ったオーナー諸氏には、きっと毎朝、マイ・ベンテイガを見るたびに所有が叶ったことへの満足感とともに、己の成功歴、自分史にめくるめく酔いしれる日々が訪れるんだろうな、うらやましいぜおい、といらん想像すら巡らせてしまう庶民な私を神様お許し下さい。なんのこっちゃ。

 さて、冗談はさておき(!)、これほどのサイズであるのにどこかクラシカルでノーブルな雰囲気を漂わせ、デザインとして大味なイメージを感じさせないあたりはさすがといった雰囲気。エンジンフード部分だけを盛り上げ、ベントレーといえば、の網目グリルまでもを巻き込んで中央にふくらみを持たせ、ライト周辺は少し高さを落としてあるあたりは、まるでクラシックなロンドンバスを思わせる手法だ。

 そして、その網目グリルこそ大間のマグロでも丸焼きするつもりですかと問いかけたくなる特大サイズではあるのだけど、繊細さを失わず破たんさせず、間延びもさせない絶妙の落としどころ。この辺でヒストリックカー的なノスタルジーを漂わせながら、ライトは最新のLEDをこれ見よがしにはめ込むことでキラキラ・少女漫画チックに仕上げ、先進感をミックスしている。このネオクラシックともいうべき手法は今、クルマづくりだけでなくモーターサイクル界においても各社が取り入れているもの。温故知新というよりは、全世界的に空前のクラシックカー&ヒストリックカーブームがキている、という流行の循環に因るものも大きいのではと推測している。

 さて、ライト周辺に話を戻せば、そのキラキラ☆LEDライトはともかくとして、外側の小さいほうはウインカーなのだが、このリングの真ん中に注目していただきたい。実はこれ、フラップ(蓋)になっていて、とあるスイッチを押せばぐいーんと前に突き出して来る仕組みになっている。
で、中から出てくるのがヘッドライトウォッシャー。日本においてはそうそう使用のタイミングはないと思われるのだけど、機構としてとてもユニークかつ、ハイテクなんだかアナログなんだかイマイチよくわからないところも独自路線を往く感じで面白い。
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