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「強盗だ!」車急発進 居合わせた人々は

 「泥棒! 強盗だ!」。ランチタイムの繁華街に響く叫び声を振り切るように、巨額の強奪金を積んだ白いワンボックスカーが猛スピードで発進し、スクランブル交差点を突っ切って走り去った。通りに人があふれる福岡市・天神の中心部で20日の白昼に起きた事件。銀行で現金3億8400万円を引き出し、オフィスビルの谷間の駐車場に向かった会社員男性(29)が急襲された。現場には続々と警察官が駆け付け、穏やかな昼下がりが一変。居合わせた人々は表情をこわばらせた。

 午後0時半前。現金強奪現場となった駐車場にたまたま居合わせた看護師の女性(52)は「やめろよ!」という叫び声を聞いた。「若者が3人でけんかしていると思っていたら『警察呼んで!』と助けを求める声がした」という。

 やがて、3人のうち被害者1人を現場に残し、白いワンボックスカーが後部の荷室ドアが半開きのままで急発進。壁にぶつかりそうになりながら出入り口のバーを突き破り、出て行った。「2、3分の出来事。周りに通行人もいたけど、緊迫感がなかった」と証言した。

 はす向かいの立体駐車場にいた男性(20)は「バキッ」とバーが折れる音を聞いて路地に飛び出した。白い車が目の前を走り抜け、若い男性が叫びながら走って追い掛けていくのが見えた。

 福岡市役所前のコンビニ付近にいた別の男性(28)は「車がキュルキュルと音を立てて路地から出てきた」。近くでかき氷を売っていた女性(49)は「運転手は、してやったりな表情だった」と話す。

 この直後、福岡県警機動捜査隊の車両がワンボックスカーと擦れ違い、信号無視して交差点に進入したのを確認。道交法違反容疑で捜査を開始した。

 車はその後、蛇行しながら天神中心部を疾走。近くのビルの警備員は「他の車とスピードがまるで違った」と語る。被害者とみられる若い男性は車を追い掛け、通り掛かった警察車両に助けを求めた。

 近くの博多大丸(西日本新聞会館)前で信号待ちをしていた本紙の男性記者(46)もワンボックスカーを目撃。「大勢の歩行者がいるスクランブル交差点に赤信号で突っ込み、無理やり左折していった」と振り返る。会館の防犯カメラの映像には、対向車線に大きくはみ出す車が写っていた。

 県警によると、車は南下して逃走した。

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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