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「東スポ」の見出しを実践する男、トランプの危ない“家族経営”

 古くなったテレビを買い替えた。家電売り場の店員さんの上手なトークに誘われるまま4Kテレビを購入。私には不相応かと思ったが、いざ注文してしまうと「ド迫力を感じる初めての映像はなんだろう」と楽しみになった。やはりスポーツ中継だろうか。なんだろう?

 答えはニュース番組にあった。「北朝鮮の軍事パレード」だったのである。

 大勢なのに一糸乱れぬ行進、次々とお披露目されるどでかいミサイル。映像の迫力に目を奪われた。これが例年であれば「うっかりきれいだと思ってしまった」でよいのだけど時節柄ざわざわした。アメリカと北朝鮮の緊張感が高まっている、というからだ。


存在感が薄れていると言われるバノン氏(右端) ©getty

家族経営状態のホワイトハウス、各紙はどう報じているか?

 それにしてもドナルド・トランプは大統領になったらアメリカ第一主義で"世界の警察官"はやめると言っていなかったっけ?

 新聞でトランプ氏の変化を追うとよくわかる。人間関係にヒントがあるようだ。

「トランプ氏警告 『バノン氏 私が取り除く』」(毎日新聞4月13日 夕刊)

 バノン氏は《右翼メディア「ブライトバート」の元会長。大統領選ではトランプ氏陣営の最高責任者を務め、ホワイトハウス入り》(同)という人物。

 陰の大統領として注目されてきた。ところがその影響力が低下しているという。では代わりに誰が?

《トランプ氏は、長女イバンカ補佐官とその夫であるクシュナー氏に強い信頼感を持つ》

 と「毎日」は解説している。政治の素人であるトランプ氏が、現在は身内の声に耳を傾けている。これまたすごい状況ではないか。

 アメリカ第一主義のバノン氏はシリア攻撃に反対してクシュナー氏と対立したという。その結果バノン氏の「番付」がどんどん下がっている。

 だから各国はこんな対応に出る。

「中国、イバンカ夫妻に接近」(朝日新聞4月8日)

 元・国家安全保障会議のアジア上級部長は「トランプ・ホワイトハウスは家族経営。中国はすばやくクシュナー氏に取り入った」とコメントしている。

 家族経営って! 北朝鮮のトップにも負けてないアメリカ大統領。

 するとシリア攻撃の内幕に関してこんな記事も。

「金正恩の命運左右するイヴァンカの怒り 父・トランプにシリア攻撃進言」(東スポWeb 4月13日)


クシュナー氏とイバンカ氏 ©getty

 トランプ氏次男のエリック氏が英メディアに語った内容を掲載しているのだ。シリアで使用された化学兵器で、罪のない子供が犠牲になったのを見て、イバンカ氏が『ひどいことだわ』と父に言い、『この進言でトランプ氏はシリア攻撃を決意』したらしい。

《(金正恩氏の)命運を握るのは、トランプ親子の日常会話かもしれない》と「東スポ」は結ぶ。

東スポと一般紙の論調が一致しつつある

 これが東スポ的な大仰さを楽しむ芸であるならいいのだが、一般紙で報道されている「イバンカ氏の旦那のクシュナー氏が、バノン氏をおしのける力を持ちはじめた」という内容と並べると大差ないのだ。


トランプと家族たち ©getty

 何よりもホワイトハウスのスパイサー報道官も11日の記者会見で「大統領の決断に彼女の影響があったことは疑いの余地がない」と発言しているのだ。

 そういえば、トランプ政権が検討していたLGBT(性的少数者)の権利制限につながる大統領令に関し、イバンカ氏が父に反対して取りやめたという話題もあった(2月)。このときは喝采されたが「父に進言」という意味では今回が初めてではないのだ。

 身内の進言で世界を動かすという冗談みたいなことがおこなわれている。「東スポ」見出しの世界を実践する男、トランプ。どれだけ娘にメロメロなんだ。

SNSおじさんトランプの面目躍如

 このほか気になるアメリカ大統領の「クセ」を紹介しよう。

「(トランプの時代)発言変遷 揺れる世界」(朝日新聞4月14日)

 トランプ氏の言動がいかにブレているかまとめた記事なのだけど、気になるのはここ。

《これまで中国バッシングを繰り返してきたトランプ氏だが、12日の記者会見では「習(近平)国家主席は適切に行動しようとしている」と称賛》

 トランプ氏は習氏について「我々は非常に相性が合う」と言った。これは安倍晋三首相との会談の際に使ったのと同じ表現だ。

 つまり、普段ツイッターでは威勢がいいのだけど、いざリアルに当事者に会うと途端に軟化しちゃう。こういうSNSおじさん、あなたのまわりにもいませんか?


©getty

 だから私は思うのだ。この際、トランプ氏は金正恩とも直接会えばよいのではないか。そうしたら「我々は非常に相性が合う」とゴキゲンに言いだすはずだ。そして、危機は回避される。

 あの2人なら、絶対に仲良くなっちゃうと思うのです。

(プチ鹿島)

原文リンク

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