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氷河が溶けてたった4日で巨大な川が消滅したことが明らかに



地球温暖化によって異常気象が起こることが懸念されていますが、氷河が溶けたことで、たった4日のうちに幅150メートルあった河川が干上がってしまうという現象がカナダで起こったことが分かりました。

Receding glacier causes immense Canadian river to vanish in four days | Science | The Guardian

https://www.theguardian.com/science/2017/apr/17/receding-glacier-causes-immense-canadian-river-to-vanish-in-four-days-climate-change

Retreating Yukon glacier makes river disappear - North - CBC News

http://www.cbc.ca/news/canada/north/slims-river-dries-yukon-kluane-glacier-1.3639472

消えてしまったのはカナダのスリムズバレーを流れるスリムズ川。スリムズバレーを北上するスリムズ川は、19キロメートル離れたクルエーン湖の水源になっていた川です。スリムズ川の水は、クルエーン湖、ユーコン川を経てベーリング海に流れ込んでいました。



Googleマップだとこのあたり。右上がクルエーン湖で、そこへ向けて左下から流れてきているのがスリムズ川です。

Yukon Geological Surveyのジェフ・ボンド氏は、2016年の春にスリムズ川が干上がっていることに気付きました。ボンド氏によるとスリムズ川の乾燥は、ここ350年間で初めて起こった現象だとのこと。

クルエーン湖の南の河口。スリムズ川が流れ込んでいた場所は、すっかり干上がっています。



イリノイ大学の地質学者ジェームズ・ベスト博士がスリムズ川の現地調査を行ったところ、それまでは小型のボートで渡っていた川は乾燥し、三角州だった地点は砂嵐が吹き上がるなど、信じられないほど劇的に景観が変化していたそうです。

ヘリコプターからの観察やドローンを使った観測によって分かったのは、スリムズバレーを北に流れるスリムズ川と南に流れるアルセック川のサイズの違い。従来は同等程度のサイズだった川は、アルセック川がスリムズ川の60倍から70倍の大きさに変化しているのが分かりました。データからは、スリムズ川の流れが2016年5月26日から29日にかけて急激に減少したことも分かり、従来、北上していたスリムズ川の流れは、アルセック川に変わり、南に向かい太平洋に流れていることが明らかになりました。



オレンジ色が従来の流れで、赤色が現在の流れ。



わずか数日のうちに河川が消滅するという急激な変化をもたらしたのは、地球温暖化にともなう氷河の後退だと考えられています。数百年間にわたってカスカウルス氷河から溶け出た水はスリムズ川、ユーコン川と流れてベーリング海に注がれていました。しかし、2016年の春に氷河が急激に溶けた時に、融解した水が氷河をきざみ、新しい水脈として支流のアルセック川に注ぎ込む水の流れが誕生したのが原因だと考えられています。



すでにクルエーン湖では乾燥した場所が出始めており、スリムズ川からの水の供給が絶たれたことで、水位が下がると予想されています。



スリムズバレーで見られたような氷河の融解が原因で河川の流れが変わる現象は「Stream capture」や「River piracy」と呼ばれ、一般的な自然現象として知られています。しかし、わずか4日の間に川の流れが劇的に変わるというような急激な変化は、一般的な自然変動ではなく、人間の活動が原因で生じる人為的な気候変動が原因だとのこと。ヒマラヤ山脈やアンデス山脈、アラスカなどでも氷河融解は起こり得るため、「スリムズ川の消滅」のような急激な環境変化は地球規模で起こり得ます。急激な変化はその地域の動植物や人間の生活環境に大きな影響を与える可能性があると指摘されています。

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